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今、世界で日本の”食”が求められている。オイシックス・ラ・大地が海外市場に挑戦する人材を積極採用する理由

今、世界で日本の”食”が求められている。オイシックス・ラ・大地が海外市場に挑戦する人材を積極採用する理由

2020.12.30

現在、日本政府は、農林水産物や食品の輸出額を、2030年には5兆円に拡大する目標を掲げています。少子高齢化による国内市場の縮小が避けられない中、海外市場に活路を見いだすことは、成長戦略、地方創生における重点課題のひとつです。

2020年11月に行われた関係閣僚会議にて、菅総理大臣は「国内の余剰を輸出するという発想を転換し、生産、加工、流通、販売に関わるすべての事業者がマーケットの求めるものをつくるという発想に立つべく、改革を行っていく」と述べました。

ただ現状を見ると、2019年の輸出額は9,121億円。この目標を達成するには、10年間で約5倍の成長が必要で、とても険しい挑戦のようにも思えます。ですが、この5兆円目標は現実的な目標だと、Oisix ra daichi 執行役員 兼 海外事業部長、Oisix香港・Oisix上海代表の高橋大就さんは言います。そして、政府と一体となり、日本の”食”を世界に広げる旗振り役として、Oisix ra daichiが価値を発揮していきたいと。


現在、Oisix ra daichiでは香港や中国で事業展開していますが、海外事業によりアクセルを踏んでいくために、海外市場に挑戦する人材を積極的に採用しています。今回の『これからのOisix ra daichi』では、高橋さんに、日本の農産品をグローバルに展開する挑戦の持つ大きな可能性と、Oisix ra daichiの海外事業の展望について話を聞きました。

高橋大就さん。執行役員 兼 海外事業部長。Oisix香港代表。Oisix上海代表。
1999年に外務省に入省後、2003年から2005年にかけて在米国日本大使館勤務を経て、2008年よりマッキンゼー・アンド・カンパニー入社。 2011年、震災直後からマッキンゼー社を休職、2011年6月、一般社団法人東の食の会発足と共に事務局代表に就任。同年8月、正式にマッキンゼー社を退社し、オイシックス株式会社海外事業部長(執行役員)に就任。 現在オイシックスにおける海外事業と東の食の会における東北の食産業の復興事業を同時に行っている。

農業生産額、世界8位。日本は農業大国!?

ーー まずは、食品輸出5兆円目標について話を伺いたいのですが、これは本当に実現可能な目標数値なのでしょうか?

高橋さん:
実現可能だと思っていますし、日本の”食”のこれからを考えると、達成しないといけない目標だと使命感を感じてます。

そもそも、日本は農業大国なんです。

日本の農業は後継者不足や耕作放棄地の増加などの問題から、衰退産業のように思われる人もいるかもしれませんが、日本の農業生産額は世界第8位(2018年時点)で、他国と比べても大きいんです。農業人口は減少しているものの、農業者一人当たりの生産額は増加しています。日本は農地面積が狭く、アメリカやオーストラリアのように大規模農業ができないなかで、この規模の生産額はすごいことです。

高橋さん:
一方、日本の農産物・食品の生産額における輸出額の割合は、たったの2%。

他の国は、だいたい10%〜20%が多く、基本的に2桁台です。そう考えると、農業大国であるにも関わらず、日本だけ極端に輸出が少ない状態です。この輸出額の割合を今の2%から10%に高めれば、食品輸出5兆円目標は達成できるんですよ。

しかも、日本の”食”は、安全性と品質の高さから世界中で注目されています。「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことが話題になりましたが、海外では日本食が人気を集めています。そして、日本の農産品や食品に対しても、同様に関心は高まっています。今、世界で日本の”食”が求められていると言っても、過言ではありません。

あとは、海外市場を開拓し、日本と世界を繋ぐ存在が現れるかどうか。僕らはその役割を担っていきたい。Oisix ra daichiは、食品宅配を通じて、日本各地の生産者と消費者を繋いできましたが、その繋がりをグローバルに広げていきたいと考えています。

国内で培ってきた経験が、海外でも活きる。

ーー 現在、Oisix ra daichiでは香港と中国で事業展開をしています。海外市場の開拓において、手応えを感じていますか?

高橋さん:
2009年より事業を開始した『Oisix 香港』は、近年、サービス利用者数や売上を大きく伸ばしています。メディアに取り上げられることも増え、「安心安全な食品を扱う宅配サービスといえば、Oisix」と言われるまでに成長してきました。中国では、2017年に中国法人を設立し、上海を拠点にサービスを開始しました。

海外事業をはじめて約10年間。本当に色々なことを学ばせてもらいました。国ごとに様々なルールがありますし、食習慣が日本と全く違う海外での事業展開は、一筋縄でいかないことばかりです。でも、そういった経験を糧に、海外市場を開拓するために必要なことも見えてきました。

そのひとつが、現地のお客様のニーズにきちんと向き合うことです。Oisix ra daichiは、お客様の声を聞き、お客様のニーズに寄り添った商品やサービスを開発することで成長してきましたが、それは海外でも同様です。お客様の声と真摯に向き合い続ければ、これからも成長の糸口はつかめるはずです。

高橋さん:
また、現地のお客様の声を聞いていると、「食の安全」への意識が高まっていることを感じます。特に富裕層と中間層が増える中国では、健康志向の高まりから、安心安全な食への関心が非常に高いです。富裕層向けの高級食材スーパーでは、QRコードを読み取ると、産地の様子を動画で見ることができる仕組みが導入されるほどです。

また、中国でも香港でも、共働きの家庭が多く、短い時間のなかで調理できて、美味しい食卓を実現できるミールキットの需要が増してきています。日本でもミールキットの市場規模は伸びていますが、世界規模で見てもミールキット市場は大きな成長が見込まれています。

つまり、Oisix ra daichiが日本で行なってきた「安心安全な食材を、お客様のニーズにあわせて、付加価値を加えて提供する」が海外展開においても強みになります。僕らと組みたいと言ってくれる海外の現地企業も多いですし、僕らが培ってきた経験やノウハウが期待されていることを肌で感じています。

政府と一体となって、規制緩和に向かっていく。

ーー ただ、海外への輸出において、規制の壁もありますよね。特に、中国では3.11後の食品輸入規制が厳格で、東北、甲信越、関東の10都県の食品の輸入停止措置を続けています。こういった規制については、どのように考えていますか?

高橋さん:
規制撤廃については、政府同士の話し合いになるので、基本的には国の仕事となります。現在、政府では省庁の垣根を越えて、輸出先国の規制の緩和に向けて、様々な取り組みを行なっています。近い将来、輸出増加に向け、規制緩和は実現するだろうと思います。

では、僕らは政府による結果を待っているだけかと言われれば、そうではありません。規制緩和に向けた取り組みも、輸出ありきの考えではなく、その国の人々が求めているものを輸出していく「マーケットイン」の考えが重要になります。

僕らは、香港でも中国でも、お客様の声を直接聞き、そこから得た気づきから商品やサービスの開発を行なっていますが、その声は政府が政策を考えていく上でも貴重なものとなるはずです。最前線で事業を展開する立場から、現地のお客様の需要や”食”のトレンドなどの情報を共有し、政府の取り組みを全面的にサポートしていきます。

高橋さん:
そもそも、世界に向けて大きく事業展開をする際には、企業だけでできることは限られていて、政府と一緒になって取り組まないと前に進めないことが多々あります。政府と企業が一体となって、「オールジャパン」で挑むことが、食品輸出5兆円目標の達成には欠かせません。

先日、総理が開催する食品輸出の閣僚会議にOisix ra daichiは呼んでいただき、様々な提言をさせていただきました。また、私自身もジェトロ(日本貿易振興機構)の食品輸出の審議会審議員として、政府や農林水産省と議論させていただく機会にも恵まれています。ビジネスで得た知見を、国の政策にも役立てていただくサイクルが、出来上がりつつあります。

自分たちが先陣を切って事業展開をすることで、国の政策にも貢献できると思うと、責任を感じると同時に、やりがいがあります。「ビジネスを通じて、社会課題を解決する」をOisix ra daichiは大切にしていますが、まさに自分たちの動きが日本の課題解決に繋がっていると実感しています。

日本の熱意ある生産者を、ヒーローにしたい。

ーー 高橋さんご自身としては、日本の”食”を世界に広げる挑戦には、どのようなやりがいを感じていますか?

高橋さん:
海外に市場を広げることで、日本の生産者の方々の未来に貢献できることに強いやりがいを感じます。これは僕だけでなく、「これからの食卓、これからの畑」を企業理念としているOisix ra daichiの全ての社員が感じていることではないでしょうか。

Oisix ra daichiは、2020年3月時点で直接契約している生産者の数は約4,000軒となり、日本各地の様々な生産者の方々と一緒に成長してきました。みなさん、創意工夫を凝らして、最高のものを作るという気概に満ちた方々ばかりです。生産者の方々がつくる素晴らしい農産品を届けることはもちろん、生産者の方々の存在や熱意を多くの方々に知ってもらいという想いが僕らの事業の根幹にあります。

日本から海外へと市場を広げることは、世界に日本の生産者の価値を伝えることを意味します。海外のお客様が「日本の〇〇さんが作った野菜がすごく美味しい」と声を寄せてくださったり、「〇〇さんの畑に足を運んでみたい」と海外から産地に訪れるお客様も現れるかもしれません。これは、生産者の方々からしたら、ものすごく嬉しいことだと思うんです。

高橋さん:
日本の農業の発展において、生産者の方々の所得を高めることは重要ですが、一番大切なのは「やりがい」を高めていくことだと、僕は思います。

最近では、社会的意義のある仕事をしたいと、若い世代の人たちが農業をはじめるケースが増えています。僕らは、こういう意欲ある人たちを「ヒーロー」にしていきたい。若い人たちが「かっこいい」と憧れる職業にしていかないと、農業の未来はありません。

Oisix ra daichiでは、お客様の喜びの声を生産者の方々にフィードバックし、「よりよいものを作ろう」という気持ちを高める循環を大切にしてきました。お客様の支持が大きかった生産者の方を表彰する『農家・オブザイヤー』では、多くのお客様からの感謝の声に感動し、受賞した農家の方が泣いてしまうこともあります。この循環を日本国内だけでなく、世界に広げていきたいと考えています。

挑戦できるフィールドが、無限に広がっている!

ーー 現在、Oisix ra daichiは海外事業に挑戦する人を含め、事業開発のリーダーを担う人材を募集しています。最後に、Oisix ra daichiの採用に関心がある方へメッセージをお願いできますか?

高橋さん:
今、Oisix ra daichiは、ものすごく面白い局面にいると思います。

『Oisix』『らでぃっしゅぼーや』『大地を守る会』が経営統合したことの影響力は大きく、食の課題解決に取り組む最先端会社として注目されることが増えました。日本の食に関する事業を発展させていく存在として、政府から期待されていることも感じますし、様々な業界から協業のオファーも多数いただいています。

つまり、実行できることの範囲がとても広いんです。普通のベンチャーでは、国と一緒になって取り組みを進めるなんて、なかなかできません。Oisix ra daichiでは、メンバーの意欲次第で、どんな風にでもプロジェクトを広げていくことができます。

だから、事業開発に挑戦したい、事業開発の経験をもっと積みたいという人は、強いやりがいを感じられる職場だと思います。社内でも、たくさんの事業開発が同時並行で走っているので、周りから刺激をもらうことも多いはずです。

自分の力をもっと伸ばしたい、自分が海外でも通用するか挑戦したいという人は、Oisix ra daichiに応募してみてください。お会いできることを楽しみにしてます!

執筆:井手桂司 編集:ORDig編集部 バナーデザイン:尾関真彩

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オイシックス・ラ・大地は、事業開発に挑戦するリーダーを募集しています!

2018年10月の経営統合から約2年。第二創業期を迎えたOisix ra daichiは、「食」の領域にはもちろん、「食 × 〇〇」で幅広い領域の社会課題の解決に向けて、ビジネスを創出していきたいと考えています。

そのためにも、必要不可欠なのが事業開発に挑戦する「仲間」です。

社会をより良くするために、誰もやったことのないビジネスに挑戦し、時には困難が降り掛かっても、その上り坂を楽しんでいける。そんなリーダーシップを発揮し、事業開発に挑戦する仲間を私たちは必要としています。

現在、社内には様々な分野における新規事業の準備を進めており、新規事業を推進し飛躍させるリーダー候補を、来年3月までに合計20名程度採用したいと考えています。

自分がつくったビジネスで社会を良くしたいと考える方は、是非エントリーください。お会いできることを、楽しみにしています!

(▼)事業開発リーダー採用の背景を詳しく書いています!

食×〇で、世界を変える。オイシックス・ラ・大地は事業開発に挑戦するリーダーを募集します

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