オイシックス・ラ・大地の「挑戦」を深ぼる

お客様からの嬉しいお声が最大のやりがい。オイシックス・ラ・大地の『メニュー開発』の仕事とは

お客様からの嬉しいお声が最大のやりがい。オイシックス・ラ・大地の『メニュー開発』の仕事とは

時短かつプレミアムな調理体験を提供するミールキット『Kit Oisix』は、累計販売食数9,500万食を突破(2021年10月時点)しました。

この他にも、3日分もしくは5日分の食材とレシピがセットになって届く『ちゃんとOisix』。手軽にヴィーガン食を楽しむことのできるミールキット『Purple Carrot』など、オイシックス・ラ・大地では食にまつわる様々なサービスを展開しています。

これらのサービスに欠かせない存在が、メニュー開発メンバーです。今回、オイシックス・ラ・大地のメニュー開発メンバーの仕事について、様々なサービスのメニュー開発に携わる森田佐和子さんに詳しく話を聞いてみました。

森田佐和子さん。
管理栄養士として病院での勤務を経て、2013年12月に旧オイシックスへ。使い切り量の食材とレシピがセットになったミールキット『Kit Oisix』のメニュー担当として、要件定義、企画、販売など、広く活動。お客様のお声に向き合い、改善を繰り返している。著書に、『朝ごはんのアイデア365日(誠文堂新光社)』などがある。

サービスを進化させるチームの一員として

── 『Kit Oisix』や『ちゃんとOisix』などのサービスに欠かせないメニュー開発メンバーですが、どういう体制で働いているのでしょうか?

森田さん:
私を含め多くのメニュー開発メンバーは、新たなサービスをつくり、新たなファンをつくることをミッションとする「サービス進化室」という部署に所属しています。ここでは、新しいサービスづくりと並行して、サービスをよりブラッシュアップする活動も行っています。

サービス進化室には、現在約30名程度のメンバーが在籍し、企画やサービスごとに数名でチームを組んでいます。具体的な商品やメニューの企画から、PRや販売の企画、オペレーション設計に至るまで、そのチームで考えて動いていきます。

メニュー開発メンバーは、それぞれのチームに所属し、担当サービスのメニューとレシピづくりを行っていきます。ひとつのチームに専属で所属するメンバーもいれば、複数のチームにまたがって働くメンバーもいますね。

── メニュー開発の部署があるわけではなく、サービスを進化させるチームの一員としてメニュー開発メンバーがいるんですね。

森田さん:
そうなんです。サービス進化室以外の部署に所属するメニュー開発メンバーもいますが、どこかの事業部の中にいて、サービスごとのチームに所属することが、オイシックス・ラ・大地のメニュー開発の仕事のユニークなところのひとつだと思います。

メニュー開発の仕事はもちろん大切ですが、ただメニューやレシピを作るのが私たちのゴールではないんですよね。メニュー開発を通じて、いかに自分の担当するサービスをより多くのお客様に喜んでいただけるものへと変えていけるか。サービス全体を見る目を持つことが求められます。

サービス進化室では、お客様の声を聞くことはもちろん、商品の販売数や購入いただいたお客様の属性などのデータを見ながら、徹底的に改善を繰り返していきます。それは、私たちメニュー開発メンバーも同様です。

だから、マーケティング的な思考がすごく磨かれますね。お客様に喜んでいただけるものをつくりたいという意欲が高い人には、吸収できるものが多い環境だと思います。

メニューが完成するまでの流れとは?

── メニュー開発の仕事の流れとしては、どういうものが多いのでしょうか。

森田さん:
はじめに、作成条件や企画内容を踏まえて、メニューの要件定義をつくっていきます。サービスごとに作成条件は変わっていて、『Kit Oisix』であれば主菜・副菜の2品、『ちゃんとOisix』では1食3品×5日分の合計15品を用意する必要があります。

また、企画内容とは、メニューに求めるテーマみたいなものです。共働きのご家庭の方が、仕事後クタクタな時でも手軽に作れて、家族からもワッと歓声があがるメニューといった日常的なもの。こどもの日の食卓が楽しくなるような、ワクワクするメニューといったイベント的なもの。

要件定義が固まったら、食材を選定して、実際のメニューをつくっていきます。栄養バランスはもちろん、商品としての売値を踏まえて、原価率も計算しながら、食材を選んでいきます。量によって金額は変わるので、どの食材をどれだけ使用するかを厳格に計算していきます。

(▲)メニュー開発において実際に使用する食材管理シート

森田さん:
また、食材の選定にあたっては、バイヤーとの調整が必要となる場合もあります。「この週に、こういったメニューで販売したく、この食材をこれくらい仕入れてもらいたいのですが可能ですか?」といった風に、社内調整するのもメニュー開発メンバーの仕事です。

メニューが出来上がったら、社内で試食会を行います。試食会にはチームメンバーだけでなく、その商品の販売ページを作成するデザイナーも参加し、「こういう盛りつけをしてみてはどうか?」と提案をくれたりします。それぞれのポジションから意見をもらって、メニューをブラッシュアップする場という感じですね。

メニューが完成したら、最後にレシピカードを作成します。レシピカードとは、お客様がそのメニューをご自身で料理できるように、必要な食材や調理の手順をまとめたもので、商品に同封してお客様にお届けしています。

(▲)『Kit Oisix』のレシピカード

森田さん:
カード作成にあたっては、カメラマンやフードスタイリスト、デザイナーと一緒に写真撮影もすすめます。実際にカード作成を担当するのはデザイナーですが、メニュー開発メンバーはレシピの情報に加えて、どういう風にメニューをお客様に紹介したいのかを伝え、監修していきます。

また、時には企画担当と連携し、メニュー開発メンバー自らが販売Webページのラフを作って、デザイナーにページ制作を依頼することもあります。メニュー開発はもちろん、そのレシピをどうやってお客様に届けるかを考え行動していくのが、メニュー開発メンバーの仕事になります。

メニュー開発でも活かされる「ロジカルシンキング」

── 『Kit Oisix』では毎週新しいメニューが売り場に並びますし、『ちゃんとOisix』や『まるごはん』では毎週のメニューを考えていくわけですよね。常に新しいメニューを考え続ける大変さはありますか?

森田さん:
そうですね、常に走り続けているような感覚はあります(笑)。アイデアの引き出しの量が求められるので、食材の知識や調理法のレパートリーの数はかなり増えました。

また、オイシックス・ラ・大地ではロジカルシンキングを会社全体で重視していて、入社すると職種に関係なく「ロジカルシンキング研修」を受けるのですが、それがメニュー開発でも役立っていると感じています。

メニュー開発をするなかで、「いいアイデアが浮かばない…」と煮詰まることもあります。そういう時に、メニューの要件定義を改めて紐解いて、どういう選択肢があるかを洗い出し、選択肢を掛け合わせしたりして、アイデアを導きだしていく。感覚的ではなく、論理的に頭を整理することで、アイデアを継続して出し続けることができます。

オイシックス・ラ・大地には、問題解決スキルを徹底して伸ばす文化がありますが、メニュー開発の現場においても、このスキルは大切だと思いますね。

森田さん:
また、お客様のお声を聞くなかで、アイデアの種が生まれることも多いです。

オイシックス・ラ・大地では、お客様にしっかりと向き合うことを大切にしています。私たちも、お客様からの商品満足度アンケートの結果に目を通すことはもちろん、お客様へのインタビューも実施しています。私自身、これまで100名以上のお客様にインタビューをしてきました。

お客様のお声を聞くと、様々なものがあります。心がじわっと温まるようなお声もあれば、申し訳なさで一杯になるような厳しいお声もあります。お客様からのお声を読んでいると、「次は、もっとこうしたい」といったアイデアとモチベーションがわいてきます。

お客様のお声を聞くことは、マーケティング的な意味合いだけでなく、自分たちの気持ちを奮い立たせる意味でも重要だと思いますね。

お客様から届く声が最大のやりがい

── 森田さんは『Kit Oisix』をはじめ、様々なサービスのメニュー開発に携わってきました。メニュー開発メンバーとして働くやりがいを教えてください。

森田さん:
やはり、自分が携わっているサービスや商品が、多くのお客様の食卓に貢献できていることにやりがいを感じます。

私自身の話をすると、前職は病院で管理栄養士をしていました。その仕事もやりがいはありましたが、どうしても届けられる人たちは限られているし、私が貢献していける範囲も限られたものでした。そんな時に、『Kit Oisix』を成長させるためのメンバー募集の求人と出会いました。

2013年だったので、ミールキットという言葉自体も世の中に普及していませんでしたが、レシピと食材が一緒になっていて、簡単においしいごはんが食べられるというサービスの内容に惹かれました。このサービスに携わることで、多くのお客様の毎日の食卓に貢献したいと思ったんですね。

森田さん:
どうやったら『Kit Oisix』のファンになっていただけるかを、サービス進化室のメンバーと一緒に考え、地道に改善を繰り返してきました。自分たちが育ててきた『Kit Oisix』が、多くのお客様に受け入れていただけるサービスへと成長したことが本当に嬉しいですね。

今でも、お客様から「毎週、Kit Oisixが届くのを楽しみにしています」「Kit Oisixのおかげで、家族で楽しい食卓を過ごすことができました」といった声を聞くと、この仕事をやってきてよかったと心から思えます。

サービスの立ち上げは大変ですし、メニューを開発し続けるのも簡単ではありませんが、オイシックス・ラ・大地ではお客様の声に触れる機会も多く、喜びをダイレクトに感じることができます。

私は、ただお金のために働くのではなく、自分の成長を楽しみながら、お客様や社会のためになる仕事をしていきたいと考えていて、そういう働き方ができていると感じています。オイシックス・ラ・大地には、同じような想いで働くメンバーが多いので、そういう環境で仕事ができるのも、やりがいに繋がっていると感じますね。

新しいミッションに次々と挑戦できる楽しさ

── メニュー開発担当として、森田さんがこれから挑戦したいことを教えてもらえますか?

森田さん:
現在、オイシックス・ラ・大地では、これまで以上に様々な食卓の課題を解決するサービスや商品を生み出していこうとしています。

例えば、2019年秋には『Purple Carrot』というヴィーガン食のミールキットを新しくリリースしました。アメリカではヴィーガン食は広く普及していますが、日本ではヴィーガンという言葉自体があまり知られていません。私はメニューづくりを担当しましたが、どうしたらヴィーガン食の魅力をお客様に感じていただけるかを考え、販売企画や商品開発担当などと連携していきました。

はじめて食べたヴィーガン食が「おいしくない」と感じてしまうと、ヴィーガンそのもののイメージに大きな影響を与えてしまいかねないので、おいしさには徹底的にこだわってメニューを開発しました。購入いただいたお客様から「ヴィーガンって、こんなにおいしいんだ」というお声を多くいただた時は、すごく嬉しかったですね。

(▲)ヴィーガン食ミールキット『Purple Carrot』

森田さん:
このように、これまでにない価値を届けていく企画が次々と生まれていて、新しいミッションにどんどん挑戦させてもらえるのが、すごく楽しいです。

既存のサービスにしても、課題は常に変化してます。『Kit Oisix』も、私が入社した2013年と現在ではサービスの規模感が全然違います。有名料理人や人気飲食店とのコラボメニューやキッズ向けメニューなど、『Kit Oisix』のなかでも様々な企画が動いています。そういった環境のなかで、しっかりと自分の価値を発揮していきたいですね。

── ありがとうございます。最後に、オイシックス・ラ・大地のメニュー開発メンバーの仕事に興味を持っていただいている方へ、メッセージをお願いします。

森田さん:
オイシックス・ラ・大地のメニュー開発は、企画するところから、広めるところ。そして、お客様の声を聞いて、改善していくところまで、すべてが見通せることがやりがいに繋がると思います。

そのため、自分自身の手で、お客様に喜んでいただけるサービスへと育てている実感が持てます。入社して8年経ちますが、仕事のやりがいは増す一方です。

「お客様に喜んでいただけるものをつくりたい」「多くの人に必要とされる商品やサービスに携わりたい」という想いが強い方は、オイシックス・ラ・大地の仕事をきっと楽しんでもらえると思います。一緒に働けることを楽しみにしています。

執筆:井手桂司・編集:ORDig編集部

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