オイシックス・ラ・大地の「挑戦」を深ぼる

子どもたちの“食”をもっと豊かにするために。保育施設向け食材提供サービス『すくすくOisix』の挑戦

子どもたちの“食”をもっと豊かにするために。保育施設向け食材提供サービス『すくすくOisix』の挑戦

昨今、「食育」の重要性が高まっています。2005年には食育基本法、2006年には食育推進基本計画が政府によって制定され、保育園や施設や学校などで、食育の実践が推進されるようになりました。

人が生きていく上で欠かせない「食」。子どもたちに食に関する知識と、自分でバランスのよい食を選べる力を身につけてもらい、生涯に渡って健康な食生活を送るための力を育むことを食育では目指していきます。

特に、乳幼児期は味覚が発達し、嗜好が形成される大切な時期です。オイシックス・ラ・大地が運営する保育施設への食材提供サービス事業『すくすくOisix』では、保育施設で過ごす子どもたちが「食」に興味を持ち、「食べる」がもっと好きになるような食育プログラムを提供するプロジェクトを立ち上げました。

その名も、『子どもたちが「食べる」をもっと好きになる給食プロジェクト 』です。

このプロジェクトでは、保育施設の方々と協力し、産地とつながるイベントやご家庭向けの食育ツールの配布など、オイシックス・ラ・大地ならではの食育プログラムを実施していきます。

今回、『すくすくOisix』の事業運営をしている店舗外販事業部の市川龍聖さん・髙﨑卓郎さんに、『子どもたちが「食べる」をもっと好きになる給食プロジェクト 』が生まれた背景や展望について話を聞いてみました。

取引施設が増加を続ける『すくすくOisix』

── はじめに『すくすくOisix』について聞かせてください。保育施設向け食材提供サービスですが、どういう点を意識しているのでしょうか?

市川さん:
ぼくらが大切にしているのは、安心安全な食材を届けるだけでなく、いかに保育施設で働く方々の業務負荷を軽減するかです。

保育園では子どもたちの毎日の食事にとても気を遣っています。ただ、人材を十分に確保できないことから、日々の調理に追われてしまったり、保育の合間に献立業務や発注作業などをするなど、現場で働く方々の業務量が非常に多い事が分かってきました。その結果、ハードな職場ゆえに、人材不足に陥るという悪循環が起こってしまいます。

『すくすくOisix』では独自の受発注システムを開発し、食材や必要な人数などの情報を入力いただくだけで、受発注を簡単に完了できるようにしました。加えて、栄養士による献立作成や栄養相談のサービスも無償で提供しています。

市川龍聖さん。
ソーシャルビジネスを中心とした企業理念に共感し、旧らでぃっしゅぼーやに新卒入社。宅配の物流や営業などの経験を経て、保育施設事業の担当に。現在は『すくすくOisix』の責任者として、これまでの経験やノウハウを活かし、サービス改善などに従事。

市川さん:
また、保育園では肉や魚を子ども達が食べやすいサイズにすることが欠かせません。例えば、魚の切り身の場合、市場で売られているものは120gくらいのものが多いんですが、保育園では30gのものが欲しかったりします。そこで、『すくすくOisix』では、子ども達が食べやすいサイズにカットした状態でお渡しお届けするようにしています。

2015年にサービス提供を開始した『すくすくOisix』ですが、こういった取り組みを評価いただき、ご利用いただく保育施設様が年々増えています。

市川さん:
オイシックス・ラ・大地では、徹底してお客様の声を聞き、ロジカルに課題を掘り下げ、お客様の期待を超える商品やサービスを生みだしていこうとする文化がありますが、『すくすくOisix』もオイシックス・ラ・大地らしさが体現されたサービスだと思います。

ぼくらも様々な保育園を自分たちの足で回り、現場で働く方々から直接話を聞き、改善を地道に繰り返してきました。保育施設様に「安心」「心強い」と信頼していただける存在になることを目指して、これからもサービスを磨いていきます。

新たな食育プロジェクト立ち上げの背景

── 成長を続ける『すくすくOisix』ですが、『子どもたちが「食べる」をもっと好きになる給食プロジェクト』を今年9月に発表しました。この背景とは何なのでしょうか?

高﨑さん:
食育への関心が高まるなかで、「食育をもっと充実させたい」と考える保育施設様はとても多くいらっしゃいます。

特に、乳幼児期は味覚が発達し、嗜好が形成される大切な時期です。保護者の方々も、保育施設における食育に期待をしています。食育をサポートすることは、子どもたちの生涯における食生活への貢献になりますし、ぼくらとして注力しない理由はないと考えました。

髙﨑卓郎さん。
食べることが好きで、おいしい食材を扱っている会社で働きたいと思い、旧らでぃっしゅぼーやに入社。BtoC領域の事業にて、小規模拠点の立ち上げや運営・営業管理の仕事を経て、BtoB領域の担当に。『すくすくOisix』では、物流・仕入れ・システム開発など、これまでに様々な領域を担当。現在はBtoB領域の様々な事業の進化をサポート。

高﨑さん:
これまでも『すくすくOisix』では食育プログラムの提供は行ってきました。特に、ぼくらが食育において大切にしているのは、おいしいものを楽しく食べて、食べること自体を好きになってもらうことです。

苦手な野菜にも興味を持ち、一口でも食べる挑戦の意欲につながるよう、野菜をテーマにしたパネルシアターや、ご家庭での野菜の食べ進みをサポートするスタンプラリーなどの企画を行なってきました。

髙﨑さん:
こういった食育プログラムを実施した保育施設様から、「子どもたちの食べ残しが少なくなりました」「苦手だった野菜も食べられるようになりました」といった嬉しい声を多くいただいています。最近では、『すくすくOisix』をご利用いただいている保育施設様からアイデアを募って企画したものも多数あります。

これまでの『すくすくOisix』は、保育施設の食に関する業務負荷の軽減に注力してきましたが、これからは保育施設で働く方々と一緒に、子どもたちが食をもっと好きになることにも貢献していきたいと考えています。

その決意として発表したのが、『子どもたちが「食べる」をもっと好きになる給食プロジェクト』です。

体験を通じて、「食べる」をもっと好きに

── 『子どもたちが「食べる」をもっと好きになる給食プロジェクト』では、どんな活動を実施していくのでしょうか?

高﨑さん:
これまで実施してきた食育プログラムを拡充すると共に、産地とつながるイベントやご家庭向けの食育ツールの配布など、オイシックス・ラ・大地ならではの企画を積極的に展開していく予定です。

その第1段として、今年10月には「お米と仲良くなる食育イベント」を行いました。

多くの米農家さんでは、9月末頃から稲刈りが始まり、10月は新米が出回る季節です。お米について関心を深めてもらいたいという想いから、お米がついている稲穂を希望保育施設にプレゼントし、脱穀体験ができる資料を配布しました。

(▲)コップを使った脱穀
(▲)すりこぎを使って籾摺り
(▲) 写真を使ってお米の生育を学ぶ

市川さん:
今回の企画では、紙芝居形式でお米ができるまでの流れや、どんな人が作っているかを知ってもらうためのツールも作成し、ダウンロード形式で保育施設に配布しました。生産者さんとの繋がりがあるオイシックス・ラ・大地らしい企画になったと思います。

この企画を実施した保育施設からは、「子どもたちが脱穀や籾摺りの体験をし、頑張って作業をしても、ほんの少ししかお米がとれないことを知り、ご飯1粒1粒に感謝の気持ちを感じるようになりました」「イベントの後、ご飯をたくさん食べるようになりました」という嬉しい声をいただくこともできました。

また、保育施設から生産者さんに向けたお礼の手紙も数多く頂戴し、手紙を通じた産地交流を実施することもできました。

高﨑さん:
やっぱり、子どもたちが「食べる」を好きになってくれると、周りの大人はみんな嬉しいですよね。保護者の方々も、保育施設で働く方々も、生産者さんも、ぼくらも。こういった手紙を読むとウルっときますし、企画を実施してよかったと純粋に思えます。

食育体験を通じて、「食べる」をもっと好きになることで、自分が食べているものに興味を持てば、食べ物を大切にしようという気持ちも自ずと育まれるのではと期待しています。これからも、「おいしい」「楽しい」と感じられる食育体験を通じて、子どもたちの食をもっと豊かにしていきたいです。

事業成長を通じて、自分が磨かれていく楽しさ

── おふたりとも『すくすくOisix』の立ち上げ当初からサービスに関わってきましたが、仕事のやりがいを教えてもらえますか?

市川さん:
やはり、多くの保育施設から選んでいただけるサービスに、『すくすくOisix』が育ってきていることに純粋にやりがいを感じます。

オイシックス・ラ・大地の行動指針のひとつに「ベストを尽くすな、Missionを成し遂げろ」という言葉がありますが、事業のあるべき姿について議論をし、そこから現在やるべきことを考える文化があります。

『すくすくOisix』では保育施設で働く方々に貢献し、その先にいる子どもたちや保護者の方々にも喜んでいただけるサービスにしていこうと、チームみんなで動いてきました。そして、自分たちがやりたかったことが少しずつ実現できている手応えがあります。

保育施設の方々から嬉しい言葉をかけられたり、子どもたちがおいしそうに食べてくれている様子などを目にすると、この仕事を続けてきて良かったと思えますね。

高﨑さん:
また、自己成長という点では、事業成長を通じて、様々な能力が磨かれていくことに楽しさを感じます。

少ない人数で立ち上げたサービスということもあり、食材や商品の仕入れ、システムの開発、物流の仕組み構築、保育施設への営業やサポートなどを、ひとりのメンバーが複数の領域にまたがって担当していました。こういったサプライチェーンをマネジメントしていく経験を通じて、事業全体を見る力が養われていったことは大きな財産となっていると感じます。

また、食育プログラムを充実させていくために、小さいお子さまのいるご家庭向けに商品を企画しているOisixのチームと連携し、子ども向けサービスで工夫するポイントやどういう献立が保育園で人気なのかを共有したりするようになりました。Oisixのメンバーから得られる知見も新鮮で、自分の視野が広がっていく感覚があります。

オイシックス・ラ・大地は大きな会社のように映るかもしれませんが、たくさんの事業が動いていて、ベンチャー企業の集合体のようなところがあります。『すくすくOisix』でも、食育プログラムを筆頭に様々な新規のプロジェクトが動いていて、新しいことに次々とチャレンジできることが面白いですね。

仲間として求めたいのは、ミッションへの共感

── 現在、『すくすくOisix』は採用を強化中です。『すくすくOisix』で働くことに関心をもってくださっている方へ、おふたりからメッセージをお願いできますか?

市川さん:
ぼくらが一緒に働くうえで一番大切にしたいことは、事業のミッションに共感してもらえているかどうかです。

子どもたちは、自分の食べるものを自分で選べません。そんな子どもたちが、多くの時間を過ごすのが保育施設です。たくさん遊び、たくさん寝て成長する子どもたちにとって、食べることは大切なことだと思います。

『すくすくOisix』は食を通じて、子どもたちはもちろん、子育てをする保護者の方々や保育現場で働く方々の心の支えになりたいと思っています。このミッションに共感いただき、一緒にサービスを作り上げていきたいという方は、ご応募いただきたいです。

高﨑さん:
本当にその通りですね。オイシックス・ラ・大地は「これからの食卓、これからの畑」を理念に掲げていますが、食を通じて社会に貢献していくというミッションにのっとり、挑戦しようとする意志があれば、様々なことを任せてもらえる会社です。社内見ても、情熱を持って働いているメンバーが多く、想いを持っていることが一番大切だと思います。

同時に、ロジカルシンキングも徹底されていて、社内では「本当にお客さんはそう思ってるの?」と頻繁に問われます。お客さまの声やロジカルを重視する文化があるので、年功序列ではなく、若手も思いっきり活躍できます。

ぼくらのミッションに共感いただき、様々なことに挑戦していきたい人には、やりがいを感じられる環境だと思います。『すくすくOisix』を一緒に育てていきたいという方からの応募をお待ちしてます。

執筆:井手桂司・編集:ORDig編集部

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