オイシックス・ラ・大地の「挑戦」を深ぼる

毎週の買い物をより楽しく滑らかに。世界標準の実装を目指す、Oisixの『アプリエンジニア』の仕事とは

毎週の買い物をより楽しく滑らかに。世界標準の実装を目指す、Oisixの『アプリエンジニア』の仕事とは

食品宅配サービス『Oisix』では、2015年にiOSアプリを、2017年にAndroidアプリの提供を開始しました。2022年3月末時点で『Oisix』を利用いただくお客様の数は約34万人となりましたが、その半数以上はアプリを利用し毎週のお買い物をされています。

『Oisix』ではサービスの更なる進化を目指し、アプリのUI/UXを大幅に向上させていく計画を立てています。どんなことを意識しながら、アプリの開発や運用をしているのか。モバイルアプリセクションの増田大海さんに話を聞いてみました。

世界標準のアプリ開発を目指して

──  現在、多くのお客様に『Oisix』のアプリを利用いただいてますが、その要因は何なのでしょうか?

増田さん:
ひとつは、スマートフォンをご利用されるお客様の増加ですね。2000年の創業以来、『Oisix』ではPCから注文いただくお客様が多かったのですが、2015年ごろからスマートフォン経由での注文がPCを追い越しました。

また、『Oisix』のお客様は働きながら子育てをされている方が多く、通勤途中などの隙間時間で注文いただくことがよくあります。お客様のライフスタイルの傾向からも、いつでもどこでも使用できるスマートフォンとの相性はよかったのかもしれません。そうした背景を受け、2015年よりアプリの提供を開始しました。

『Oisix』では4,600品以上の食品を常時取り扱っていますが、カテゴリー機能や検索機能によって、欲しいと思った商品を素早く簡単に探し出すことができます。また、プッシュ通知機能を活用し、タイムセールの開催をお伝えしたり、注文の受付・締切のリマインドなども行っています。

──  今後、『Oisix』のアプリはUI/UXを大幅に向上させる計画があると聞きました。その背景を教えてください。

増田さん:
ひとえに現状のアプリには改善の余地が多いからです。リリース当初から現在まで多くの施策が実施され、いくつかのUI/UX改善が行われてきたかもしれませんが、ユーザビリティとしては満足行く状態に至っていません。『Oisix』でのお買い物体験をより良いものにしていくために、UX向上に力を入れていく必要があります。

例えば、Androidだと、Googleが開発者向けに『Material Design Guideline』というガイドラインを発表しています。これはアプリの品質・機能性、つまりはユーザービリティを高めるために、どのようなデザインで実装すべきかをまとめてくれているものです。

世の中で優れたアプリと言われているものは、多くの場合、こうしたガイドラインに則って開発されています。そして、現状の『Oisix』のアプリはどうかというと、ガイドライン通りに正しく実装されている状態には至っていません。

【増田大海(ますだ・たいかい)】
Oisix EC事業本部 CX室 開発セクション(アンドロイドエンジニア)。1992年生まれ、鹿児島県出身。 鹿児島高専電気情報工学専攻を卒業後、BtoB系地図ウェブアプリケーション開発に従事。その後、2017年にオイシックス株式会社(当時)にAndroidエンジニアとして入社。

増田さん:
その他にも、アーキテクチャやコーディング規約と言った開発に関するガイドライン、施策開発時やインシデント時のエスカレーションといったフローに関するガイドラインなど、定義し改善していくガイドラインが多くあります。そうした背景を踏まえ、現在は開発やチームのあり方を見直すことから始めています。

幸い、アマゾンジャパンで事業を統括する立場で働かれてきた大木さんが、2020年12月からオイシックス・ラ・大地のシステム本部の本部長に就任しました。大木さんの存在は大きく、この1年で開発のあり方の整備が進み、開発工数の効率化に加え、トライアンドエラーがしやすい環境が整いつつあります。

『Oisix』のサービスとしての更なる進化を見据え、どういう姿が『Oisix』のアプリとして理想的なのか。サービスを運営する事業部をはじめ、様々な部門と協議しながら、改善を進めていく予定です。

お客様に寄り添ったアプリを提供していく

──  『Oisix』のアプリのこれからを考えるなかで、特に意識していることを教えてください。

増田さん:
ひとつは、お客様の買い物の効率を高めることです。簡単にお買い物ができることはもちろん、自分が欲しいと思える商品との出会いを滑らかにすることも意味しています。

例えば、『Oisix』の特徴のひとつとして、週に1回の注文のため、一週間の献立を想定してまとめ買いをされるお客様が多いことがあげられます。ミールキットをはじめとした主食となるおかず、野菜や肉や魚、牛乳や卵といった日常づかいの食材。このように翌週の食卓に必要な様々な商品をご注文いただきます。

増田さん:
『Oisix』ではサブスクリプション型という特性を活かし、お客様それぞれの購買データをもとに、よく購入いただいている商品やパーソナライズされたオススメ商品を自動的に買い物カゴに入れさせていただいています。こちらから商品を事前提案することで、買い忘れを防いだり、新しい商品との出会いを促進できたらと考えています。

一方、時間に少し余裕があったりして、売り場や商品を見て回り、新しいお気に入りを探したいというお客様もいらっしゃいます。様々なお買い物のニーズをもったお客様が『Oisix』に訪れるので、アプリを通じて、お客様それぞれのニーズに応えていきたいです。

オイシックス・ラ・大地ではお客様の声を大切にする文化がありますが、アプリ開発においても同様です。私たちのサービスはお客様と直に繋がっているため、ユーザーインタビューやユーザーテストが必要な際に、ご協力の声がけをしやすい環境でもあります。そういった環境を最大限活かし、お客様に寄り添ったアプリにしていきたいと考えています。

アプリ開発を通じて事業成長に貢献したい

──  アプリエンジニアとしてオイシックス・ラ・大地で働くなかで、増田さんが感じるやりがいを教えてもらえますか?

増田さん:
まずは、お客様の反応がデータとなってダイレクトにわかることですね。例えば、アプリのUIや表示される商品の構成を少し変えるだけで、お客様一人当たりの月間の平均購入額に変化が現れます。これを年間単位で考えると、数千万円。もしくはそれ以上の売上の差に繋がります。その数字の大きさに、静かに興奮することが何度もあります。

僕個人の話をすると、エンジニアとして技術を磨くだけでなく、開発を通じて事業成長に貢献したいと思って働いています。そういう意味で、自分たちのアクションの結果が数字として如実に表れる環境は、非常に面白みを感じます。

増田さん:
それと、そもそもの話ですが、『Oisix』の成長にアプリエンジニアとして貢献していくことに純粋にやりがいを感じます。

僕はこの会社に入社するまで、健康を気にするものの、外食やコンビニ弁当を中心とした食生活でした。ただ、『Oisix』を使いはじめてから、食生活がガラリと変わりました。例えば、『Kit Oisix』を利用すると、忙しい中でも健康的でおいしい料理がつくれます。『Oisix』の掲げる「プレミアム時短」は本当に価値のあるものだと身をもって感じています。

働くうえで、自分の扱っているサービスを深く愛せるかは、ものすごく重要ですよね。『Oisix』を多くのお客様に価値あるサービスだと思っていただけるように、メンバー全員が共通の価値観を共有でき、サービス品質の向上を目指していける環境をつくりあげていきたいです。

自分の「やりたい」が実現できる環境

──  最後に、『Oisix』のアプリエンジニアの採用に興味がある人へ向けてのメッセージをお願いできますか?

増田さん:
先ほども伝えたように、これからのサービスの進化を見据え、現状は組織のあり方と開発の進め方を見直している状況です。『Oisix』のアプリを世界標準のものにすべく邁進していきたいのですが、今はそれを実行していくための土台を整えている段階です。

そのため、エンジニア組織として完成された組織に入るというより、発展途上の組織に加わっていただくことをイメージされたほうがいいかと思います。言い換えると、「こういう風に開発を進めていきたい」といった意志がある方にとっては、自分のやりたいことが実現できる余白のある環境とも言えます。

また、オイシックス・ラ・大地は大きな会社のように見えるかもしれませんが、実態はベンチャー気質が高い会社で、社員一人ひとりの挑戦を尊重する風土があります。リスク観点で不可逆的なものは慎重な検証が必要ですが、コストとリターンが見合うと論理的に見積もれているのであれば、挑戦を賞賛し、背中を押してくれます。

僕はこの文化がとても素晴らしいと思っています。エンジニアとして新しい技術やツールの知識を覚えたとしても、それを実務で試せる環境がないと成長はできません。その点、この会社では、自分が良いと思ったものをどんどん試してみることができる。エンジニアとして成長できる土壌が整っていると感じます。

アプリ開発を通じて、お客様の食生活を健康で豊かなものにしたい。そのために、色々な挑戦をしていきたい。そうした想いをもってくださっているエンジニアの方に加わっていただけると、本当にありがたいです。

執筆:井手桂司・編集:ORDig編集部


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