「これからの食卓、これからの畑」を理念に、食にまつわる様々な社会課題の解決を目指すオイシックス・ラ・大地。今回は、オイシックス・ラ・大地の執行役員であり、Oisix EC事業部・副本部長の濵崎 真一さんを紹介します。
2021年2月にオイシックス・ラ・大地にジョインした濵崎さんの前職は、アマゾンジャパン。退職するまでの約10年間は、急成長するアマゾンの様々なリテール部門で、事業責任者の立場で現場をリードしてきました。同じくアマゾンジャパン出身で現在オイシックス・ラ・大地の執行役員の星 健一さん・大木聡さんは、前職時代からの同僚です。
アマゾンジャパンで充実したキャリアを送っていた濵崎さんが、オイシックス・ラ・大地に転職を決めた理由とは何か?そして、更なる事業拡大や新規事業を見据えるオイシックス・ラ・大地で、濵崎さんが挑戦していきたいこととは何か? 詳しく話を聞いてみました。
グローバルな環境で、様々な経験を積む
ーー はじめに、濵崎さんのこれまでのキャリアについて聞かせてもらえますか?
濵崎さん:
新卒では、富士ゼロックス(現:富士フイルムビジネスイノベーション株式会社)に入社しました。こちらでは約15年間働き、様々な経験をさせてもらいました。はじめの数年間は法人向けの営業やコンサルティングを担当し、その後は国内外の様々な新規事業の開発に携わるようになりました。
特に、30代の6年間はシンガポール勤務となり、アジア・パシフィック向けの新規事業開発に携われたことは貴重な経験でした。オフィスには、様々な国籍のメンバーが集まっていて、ダイバーシティやグローバルといったことを直に経験しながら、刺激的な仲間に囲まれて、濃厚な時間を過ごすことができました。
ただ、40歳が近づくにつれ、環境を変えて、自分をもっと成長させたい気持ちが次第に強くなりました。特に、それまではBtoBの事業領域にずっと関わっていたので、BtoCの事業領域にも挑戦してみたいと思うようになりました。
そうして、40歳にして、はじめての転職をします。その転職先が、アマゾンジャパンです。
濵崎 真一さん。
新卒で富士ゼロックス(現富士フイルムビジネスイノベーション)に入社。地方支店、東京本社、アジアパシフィック本社にてB2B営業、BPOコンサル、新規事業開発など様々な職種に従事。2011年から10年間、アマゾンジャパン合同会社にて、ホーム、PC、文房具オフィス用品、楽器、ファッション、消費財PBなど、複数のリテール事業の立ち上げ、拡大、トランスフォーメーション等を事業部長として歴任。2021年2月からオイシックス・ラ・大地OisixEC事業本部副本部長、6月に執行役員に就任。
濵崎さん:
私がアマゾンジャパンに入社を決めたのは、上記の理由に加え、働く人たちに魅力を感じたことです。
ちなみに、私が入社したのは2011年ですが、最初に配属された部門の上長が、現在オイシックス・ラ・大地のCOO(Chief Operating Officer)を務めている星さんでした。また、システム本部・本部長の大木さんも、同僚として一緒に働いていました。
アマゾンジャパンで働いた10年間は、オフィス用品や日用品から、ファッションや楽器まで、複数のリテール事業の責任者を担当し、事業の立ち上げや拡大を推進しました。また、シアトル本社直レポートで、国内の消費財プライベートブランド事業の基盤の再構築も経験しました。
社内は本当にグローバルで、世界各国に様々なアマゾニアン(アマゾンの社員)がいます。世界中から情報やラーニングが次々とシェアされ、インプットの量も質も圧倒的な環境で働くことができ、毎日が刺激的でした。これまでの私の人生の中で、もっとも自分が成長できたと感じる10年間です。
アマゾンジャパンで働くなかで学んだこと
ーー アマゾンジャパンで過ごした10年間で、濵崎さんが学びになったと特に思うことは何ですか?
濵崎さん:
ひとつは、徹底的なデータの活用です。アマゾンは非常にデータドリブンな会社で、膨大なデータをメトリクスし、常に細かく追っていきます。入社したばかりの頃は、ここまで細かく追う必要があるのかと思いましたが、次第にその意味がわかっていきました。
大きなことをしようと思うと、細かいところに向き合う必要があります。データを追いながら、欠品を予防したり、在庫を補充したり、商品説明ページを改善したりと、地味で細かい改善を繰り返すことが、最終的な顧客満足を高めていきます。小事が大事を生むとは、まさにこのことです。
データを見ながら、その裏にあるお客様のニーズを読み解く。アマゾンで働いた10年間を通じて、データに徹底的に向き合う大切さを身をもって理解しました。オイシックス・ラ・大地も定性・定量の両側面からお客様の声を聞くことを徹底していますが、アマゾンでの経験を、これからの仕事でも活かしていきたいと考えています。
濵崎さん:
また、様々な部門の事業責任者を経験する中で、組織の仕組みづくりについて多くを学びました。結局、ひとりでパフォーマンスを出すには限界があります。大きなことをやろうと思ったら、採用や教育はもちろん、ポテンシャルを見極めて適材適所にメンバーを配置したりと、組織の仕組みづくりが欠かせません。
同時に、メンバーがパフォーマンスを最大限に発揮できるようにするために、働く環境を整えたり、自動化できる領域はテクノロジーを導入することも重要です。
現在、オイシックス・ラ・大地では、会社全体の大幅なパフォーマンス向上を目指し、「DX改革プロジェクト」を実施しています。オイシックス・ラ・大地が社会により大きな価値を提供するために、組織の仕組みづくりは、今後ますます重要になってくるはずです。事業を成長させるための組織づくりにも、貢献していきたいです。
食の社会課題解決を目指す姿に惹かれて
ーー 濵崎さんが、オイシックス・ラ・大地に転職した理由とは何だったのでしょうか?
濵崎さん:
50歳が近づくにつれ、「もっと自分を成長させたい」という気持ちが強くなりました。もちろん、アマゾンジャパンで働き続けても、成長できると思います。ただ、成長スピードを考えると、変化が激しくて、課題の多い業界に飛び込んでみたほうがいいのではないかと考えるようになりました。
もともと、私は『Oisix』を3年ほど前から使っていて、我が家は共働き家庭なので、「プレミアム時短」を象徴する商品やサービスに救われてきました。そんななか、アマゾンジャパンでの同僚だった星さんや大木さんが加わったこともあり、オイシックス・ラ・大地に興味を持つようになりました。
そして、食について調べると、課題がものすごく多いことを知りました。
生産から消費に至るまで、様々な問題があり、環境に与えるインパクトも大きい。サステナブルな社会を目指すには、食の社会課題の解決は避けて通れません。この領域に飛び込むことで、自分の成長を促すだけでなく、社会に広く貢献したいと思うようになりました。
濵崎さん:
オイシックス・ラ・大地の採用で強く印象に残っているのは、宏平さん(オイシックス・ラ・大地社長)との面接です。
オイシックス・ラ・大地が食の社会課題の解決を目指す会社であることは知っていましたが、宏平さんの目を見ていると、本気で食の課題を解決しようとしていると肌で感じました。
また、その際に宏平さんが話した「楽して儲けない」という言葉も記憶に残っています。事業や会社の成長と、社会がよくなることの完全な重ね合わせを大事にしていて、後ろめたい売上を1円もつくらない。私もこの姿勢を大切にしてきたので、「楽して儲けない」という言葉に強く共感しました。
私は、何をするかも重要ですが、誰と働くかも重視しています。宏平さんをはじめ、オイシックス・ラ・大地のメンバーは誰と話しても、使命感をもって、食の課題をビジネスで解決しようと本気で考えていると思いました。人に惹かれたことが、入社の最終的な決め手となりました。
フロントランナーとして多角的に挑戦していく
ーー 濵崎さんが、オイシックス・ラ・大地で、これから挑戦していきたいことを聞かせてください。
濵崎さん:
繰り返しになりますが、食の領域は様々な問題があり、解くべき課題が多くあります。食卓の課題もあれば、農家さんなどの生産の課題もあるし、流通や物流などの課題もあります。さらに、グリーンシフトやフードロス解消など、サステナブルな社会を作るための課題も多々あります。
私は、オイシックス・ラ・大地は「食の社会課題解決のフロントランナー」だと思っています。そして、フロントランナーである限りは、様々な食の課題に対して、多角的に事業を仕掛けていく必要があると考えています。
そのためには、今のビジネスモデルに固執をしないことが重要です。
既に、オイシックス・ラ・大地では、食品宅配EC事業だけでなく、培ってきたアセットやノウハウを他社に提供するBtoB事業や、フードテック関連企業への投資事業も展開しています。これからも、他社とのアライアンスやM&Aも視野に入れながら、様々な形で食の課題にアプローチしていくことが必要です。執行役員として、そういった挑戦にコミットしていきたいです。
濵崎さん:
同時に、Oisix EC事業部・副本部長として、『Oisix』の事業成長にも大きく貢献していきたいです。
より良い顧客体験をお客様に届けていくために、これまで以上に付加価値のある商品を数多く生み出していかなくてはと思いますし、サービスを磨く必要もあると感じています。
徹底したお客様目線にサブスクリプションマーケティングとオペレーションエクセレンスを融合させ、Oisixの事業規模は着実に成長を続けてきました。特に、ここ近年は、今まで以上にたくさんのお客様にご利用いただくようになりました。ですが、社会により大きな価値を提供するため、これからの数年間で、事業を飛躍的にスケールさせていきたいと社内では話しています。
既存の事業を進化させながら、新規の事業にも果敢に成長していく。そして、数年後には、食品宅配EC事業に並ぶ、会社の核となる事業の種が幾つも生まれていて、「食の社会課題解決のフロントランナー」として新しいフェーズに入っていける状態を築くことに貢献していきたいと考えています。
成長することで、社会に貢献したい人へ
ーー 最後に、オイシックス・ラ・大地で働くことに興味がある人へ向けて、濵崎さんからメッセージをお願いします。
濵崎さん:
オイシックス・ラ・大地の経営メンバーと議論をしていると、「食の未来を考えると、このままでのスピードではダメだ」と、全員が危機感をもっていることがわかります。あれもこれもやりたいし、やらなきゃという状態です。
これまでもオイシックス・ラ・大地は、「これからの食卓、これからの畑」を理念に、様々な食にまつわる社会課題にビジネスでアプローチする事業をしてきましたが、より一層の挑戦をこれからしていきます。
とはいえ、食の領域は、想像もつかないようなことが次々と起こります。新型コロナウイルスの影響もそうですが、天候不順など、様々な予期せぬ問題が起こります。そのため、変化に対応しながら、学び続ける姿勢がとても大切になってきます。
学び続けながら、挑戦を通じて、自分を成長させたい。そして、自分の成長させることで、社会をよくすることに貢献したいと思う人には、オイシックス・ラ・大地はオススメの会社だと思います。
食の社会課題解決のフロントランナーとして、これから第二創業期を迎えるオイシックス・ラ・大地で挑戦をしたいという人は、是非エントリーをお待ちしています。
執筆:井手桂司・編集:ORDig編集部