オイシックス・ラ・大地の「挑戦」を深ぼる

わずか1年で累計販売食数が70万食を突破!── 急成長中を遂げる『デリOisix』の立ち上げの裏側

わずか1年で累計販売食数が70万食を突破!── 急成長中を遂げる『デリOisix』の立ち上げの裏側

「これからの食卓、これからの畑」を理念に、食にまつわる様々な社会課題の解決を目指すオイシックス・ラ・大地。今回は、温めるだけで野菜たっぷりの食卓が完成する新サービス『デリOisix』の運営に携わる、井門美里さんと早川蛍さんをご紹介します。

「日々のタスクに追われて、ごはんを毎日手づくりするのは大変。でも、家族にはちゃんと栄養のある食事を食べてほしい」——。そんな声に応えるかたちで、2024年春に誕生したのが『デリOisix』です。忙しい共働き世帯を中心に支持を集め、サービス開始から約1年で累計販売食数は70万食(2025年4月末時点)を突破しました。

急成長を遂げる『デリOisix』は、どのようにして生まれたのか。その立ち上げの裏側には、どんな想いや試行錯誤があったのか。商品開発を担う井門さんと、新卒1年目でサービスの立ち上げに携わることになった早川さんに、話を聞いてみました。

(▼)こちらのインタビューは動画でご覧いただくこともできます。

デパ地下クオリティの新商品が毎週登場!

──  はじめに、『デリOisix』とはどんなサービスか、改めて教えてください。

早川さん:
Oisixでは、共働き世帯の増加に合わせて、必要な食材とレシピがセットになったミールキット『Kit Oisix』を展開してきました。主菜と副菜の2品が20分で完成することから、忙しい毎日の強い味方としてご好評をいただいています。

そして2024年4月に、新たにスタートしたのが『デリOisix』です。こちらは、さらに手軽に食事の準備ができるようにと開発されたサービスで、冷蔵のデリ(惣菜)で構成された主菜と副菜1食分(2~3人前)が届く仕組みになっています。

早川さん:
デリOisixの特徴は大きく三つあります。まず一つ目は、どのメニューにも1食あたり5種類以上の野菜を使用していることです。調理の手間がかからないだけでなく、栄養バランスを十分に考慮された食事を楽しんでいただけます。

二つ目の特徴は、毎週新しいメニューをお届けしている点です。これまでに開発したメニューは、なんと600種類以上です。バリエーション豊かで、「次はどんなメニューが登場するんだろう?」というワクワク感を、お客さまにお届けしたいと考えています。

早川さん:
三つ目の特徴は、デリだけでなく、生の青果や加工品なども一緒にお届けしていることです。たとえば、温めたおかずに温泉卵をのせて完成するメニューであれば、その温泉卵もセットに含めてお届けします。サラダ用のリーフやレタスなども同様です。

こうした工夫によって、より完成された食事を提供できるのは、食の幅広い商品を扱っているOisixならではの強みだと思います。

構想からサービス開始まで、わずか半年

──  デリOisixの構想が動き出したのは、いつ頃からだったのでしょうか?

早川さん:
2023年の秋頃ですね。そこから約3ヶ月ほどで商品とサービスの開発を進め、テストローンチを行いました。その後は、お客さまからのご感想やフィードバックをもとにブラッシュアップを重ね、2024年春に『デリOisix』として正式にリリースしたという流れです。

──  かなりスピーディーに立ち上がったのですね。お二人は、いつ頃からチームに加わったんですか?

井門さん:
私は2024年10月からです。それまでは『大地を守る会』でレシピ開発や商品開発を担当していました。

早川さん:
私は2024年5月からです。2024年春にオイシックス・ラ・大地へ新卒入社し、新卒研修後の本配属でデリOisixのチームに加わることになりました。ちょうど正式リリースの直後のドタバタの時期で、立ち上げの熱量を肌で感じながらのスタートでしたね。

(▲)早川蛍さん。サービス開発本部 サービス進化室 R&Dセクション。大学では、お茶の生産現場に興味を持ち、国内外の様々な茶園を訪問し、生産から消費までの流れを学ぶ。オイシックス・ラ・大地には2024春に新卒入社。新卒配属でサービス進化室への配属となり、『デリOisix』の企画担当をつとめる。

──  現在、デリOisixのチームは何名ほどで運営されているのでしょうか?

早川さん:
開発は、井門さんを含めた4名で担当していただいています。一方、企画側はサービスの成長にともなってメンバーがどんどん増えていて、現在は6名が在籍しています。

ちなみに、私がチームに加わった昨年の時点では、企画側はまだ3人だけだったんです。それを思うと、あっという間にチームが大きくなっていくのを見て、サービスの成長の勢いを実感しています。

前例のない取り組みに挑むことの難しさ

──  『デリOisix』に携わる中で、特に難しさを感じた場面があれば教えてください。

井門さん:
開発の立場から言うと、やはり一番の難所は「商品をつくること」そのものでした。というのも、オイシックス・ラ・大地として、ここまで大規模に自社で惣菜づくりに取り組むのは、今回が初めてだったんです。

私は前職で食品メーカーに勤めていたので、開発や製造には慣れていたつもりでしたが、それは土台があってこそのもの。まったくゼロの状態から、どのように製品をつくっていくかを考えるのは、これまでにない難しさがありました。

(▲)井門美里さん。Oisix商品本部 戦略商品部。新卒で食品メーカーに入社し、商品開発を担当。その後、身近な人に自信をもって紹介できる、おいしくて安全な食に関わっていきたいという思いから、2020年1月にオイシックス・ラ・大地へ転職。『大地を守る会』のレシピ開発や商品開発を経て、2024年秋から『デリOisix』の商品開発をつとめる。

井門さん:
特に課題だったのが、原料開発です。はじめは必要な素材が揃わず、協力してくれるメーカーさんを探しては何度も商談を重ね、こちらの要望をお伝えし、試作してもらった原料で製品づくりを進めていきました。

試作を何度もお願いすることもあれば、「これは自分で直接話したほうがいい」と思った時には、自ら工場に足を運び、開発担当の方と話すようにしていました。

──  やれることは全部やる、という姿勢だったんですね。

井門さん:
はい、本当にその通りです(笑)。また、商品開発には、多くの部署との連携が欠かせません。だからこそ、コミュニケーションをとても大切にしていました。工場に立ち会いに行ったり、製造に関わる方々にこだわりのポイントを直接伝えたりと、自分から積極的に動くことを意識していました。

──  早川さんは新卒1年目で新サービスの立ち上げに関わられたとのことですが、大変なことも多かったのではないでしょうか?

早川さん:
そうですね。新卒1年目といえば、普通は上司の方に並走してもらいながら、仕事の進め方を少しずつ学んでいくというのが一般的だと思うんです。でも、社内に正解を知っている人がいない、いわばゼロからのプロジェクトに、1年目で飛び込むことになって。それはやっぱり、簡単なことではなかったですね。

ひとつひとつの課題を整理して、仮説を立て、検証していく。そのうえで、施策を実行する際には、「誰に、どれくらいのリソースをかけてもらう必要があるか」といった、社内調整の部分まで見通す必要がありました。検討すべきことが本当に多くて、最初の頃はかなり苦労しました。

それでも、目の前の課題に一つひとつ向き合い、地道に解決を重ねていくなかで、少しずつではありますが、企画メンバーとして成長できている実感があります。

努力の先にあった、“ありがとう”の言葉

──  デリOisixに携わるなかで、やりがいや喜びを感じるのは、どんなときですか?

早川さん:
日々、お客さまにインタビューをさせていただく中で、「デリOisixがないと、もうやっていけない」とか、「おかげで、子どもとの時間がつくれるようになった」といった声をいただくことがあり、それがやりがいを一番感じる瞬間ですね。

というのも、ローンチ直後からお客さまインタビューを続けてきたのですが、最初は厳しいご意見も多かったんです。でもそれは、私たちに期待してくださっているからこそ。本音でフィードバックを寄せていただいていることに感謝しながら、真摯に受け止めて、改善を重ねてきました。

だからこそ、今こうして「生活が変わった」「助かっている」という声を直接聞けるようになったのは、感慨深いですね。この1年の努力が報われたような気がして、チーム全体の頑張りが形になっていることを実感できる瞬間です。

──  それは確かに嬉しい瞬間ですね。井門さんは、いかがですか?

井門さん:
オイシックス・ラ・大地では、半期ごとに社員総会があり、成長したサービスや頑張ったプロジェクトを表彰する文化があります。その中で、2024年下期の表彰でデリOisixのチームが1位を受賞することができて。あの瞬間は、本当に嬉しかったですね。

ちょうど私がデリOisixのチームに異動したのが2024年10月。そこからの半年間は、このサービスをより良くしていくために、がむしゃらに取り組んできました。その頑張りを認めてもらえたことは素直に嬉しかったですし、このサービスには本当にたくさんの人が関わってくれているので、関係者全員の努力が評価されたことが、とても嬉しかったです。

実は、昨年の秋ごろ、代表の宏平さん(髙島 宏平)から「商品としてのクオリティが上がらないのであれば、このサービスはクローズした方がいい」という指摘をチームにいただきました。そのタイミングで加わった私としては、「絶対に負けられない」という強い思いを常に抱きながら、仕事に取り組んでいったんです。

そんな風に主体的に仕事にのめり込むことができたのも貴重な経験でしたね。そうした背景があったからこそ、アワードをいただいて、宏平さんから直接表彰された時は、言葉にできないくらい嬉しかったです。

自由と責任のなかで、自分の力を試せる環境

──  最後に、お二人が感じる、オイシックス・ラ・大地で働く魅力について教えてください。

井門さん:
私が思う、オイシックス・ラ・大地の一番の魅力は「自由さ」ですね。

たとえば、私はファッションが好きなのですが、自分らしいスタイルで働けるのは本当にありがたいです。自分の好きな格好で仕事に向かえると、それだけでモチベーションが上がりますし、自分らしくいられる職場って大切だなと日々感じています。

業務の面でも、その自由さは感じます。私は商品開発の担当なので、基本的には企画のメンバーから届く要件をもとに商品を形にしていく役割なのですが、「こういうメニューがあったら、お客さまにもっと喜んでもらえるのでは?」と、自分から提案することもできます。

さらに、開発現場でも個人に任される裁量の幅が大きく、サービスの目的に沿っていれば、自分のやり方でどんどん進めていけるのも魅力です。そういう環境があるからこそ、働きやすさを感じますし、いろんなことに挑戦しやすくて、日々やりがいも感じています。

──  早川さんは、新卒入社からの1年間で、どんな点にオイシックス・ラ・大地の魅力を感じましたか?

早川さん:
そうですね。一番感じるのは、「いい意味で新卒扱いされない」ことです。

一人のメンバーとして対等に扱ってもらえるので、早い段階からチャレンジしたいと思っている人にとっては、すごく魅力的な環境だと思います。

もちろん、入社してすぐはわからないことも多いのですが、だからといって受け身ではいられません。「わからないなりに、まずやってみる」という姿勢が求められます。でも決して“放任”というわけではなくて、上司や先輩がきちんと並走しながら、必要なときには手を差し伸べてくれる。そんなバランスのいいサポート体制が整っていると感じています。

オイシックス・ラ・大地の行動規範に「前例はない。だからやる」という言葉があるように、常識にとらわれず、新しい道を切り拓いていこうという姿勢が会社全体にあります。だからこそ、自分で考え、動きながら形にしていく力が自然と身につく環境だと思います。

新卒でそんな環境に最初から飛び込めたことは、自分のキャリアにおいて大きな財産になっていると感じています。これからも、「まずはやってみる」の精神で、デリOisixをより良いサービスへと進化させていきたいです。

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