オイシックス・ラ・大地の「挑戦」を深ぼる

経営と現場の距離を縮め、個人の挑戦の機会を増やす。オイシックス・ラ・大地の社内施策を紹介

経営と現場の距離を縮め、個人の挑戦の機会を増やす。オイシックス・ラ・大地の社内施策を紹介

2013年に上場を果たし、大地を守る会、らでぃっしゅぼーやとの経営統合を経て、従業員の数が連結で860名(2020 年 3月末時点)まで拡大したオイシックス・ラ・大地。現在、食の領域にはもちろん、幅広い領域の社会課題の解決に向けて、一緒にビジネスを創出していく仲間を積極採用中です。

一方、会社の規模が拡大したことにより、採用希望者から「経営と現場に距離ができ、個人の裁量権が小さくなっているのではないか?」といった質問をもらうことが増えています。

ただ、会社に長く在籍する社員に話を聞くと、そんなことは全くなく、むしろ「個人が挑戦できるチャンスは増えている」という声をよく聞きます。会社の規模が大きくなったからこそ、やるべきことや、できることが増え、これまで以上にチャレンジ精神を持った人がたくさん必要になってきているからです。

オイシックス・ラ・大地では、経営と現場の距離を縮め、一人ひとりの社員が自分の意志を会社に伝え、挑戦する機会を得ることのできるように、様々な施策を実施しています。今回の記事では、その施策のいくつかを紹介させてください。

(1)社内限定、社長からのYoutubeビデオレター

規模が大きくなると言われる代表格のひとつが、経営陣が何を考えているか不透明になることです。これを防ぐ意味でも、オイシックス・ラ・大地は社員が集まる場で社長の髙島宏平が話す時間を設けてきました。

そして、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けたリモートワーク化を推進するなかでも、これまで通りに経営からのメッセージを届けるために新しくはじめたのが、髙島と経営企画のメンバーによる『社内限定公開のYoutube動画』です。

動画の時間は15分〜20分程度で、会社が目指す方向性や戦略など、様々なトピックについて話していきます。どんな内容を語ってほしいかはリクエストを受け付けており、社員から質問を送ることもできます。配信頻度はほぼ毎週で、刻々と変わる世の中の動きに応じて、スピード感をもって、経営からのメッセージを共有することも重要と考えています。

以前と比べ、会社の戦略や経営陣の考えが理解できるようになったと社員からは好評です。また、動画という形態にしたことで、社長の存在がより近く感じられるようになったという声もあります。

(2)他部門の動向をリアルタイムに把握『速達MTG』

オイシックス・ラ・大地では「これからの食卓、これからの畑」の理念のもと、様々な事業が展開されています。新規事業をはじめ、既存事業における新サービスや新商品開発も含めると、かなりの量の企画が進行しています。それらの動向を社内全体にスピード感をもって共有する仕組みとして実施しているのが『速達MTG』です。

速達MTGとは、毎週月曜日の朝に、経営陣、各部門長、事業の責任者が参加して行われるもので、週次で各事業の動きを報告したり、世の中の動きに対してどのように対応するかの方針が共有される場になっています。

この速達MTGの内容は、使用された資料の共有はもちろん、リアルタイムに議事録が社内全体に公開されます。どういう文脈で、どんな報告や議論がされたのかを、社員はキャッチアップすることができます。加えて、速達MTGの内容をダイジェスト化し、わかりやすく編集した動画を、経営企画のメンバーが作成しています。

また、速達MTGの他にも、各事業内で行っているMTGの内容の議事録は社内イントラネットに共有され、オープンにしています。興味がある事業部の動きを細かくキャッチアップすることも可能です。

(3)経営陣の視野を得る『執行役員会オブザーバー制度』

オイシックス・ラ・大地では、経営メンバーが集まって、大きな意思決定を行うための執行役員会が毎週行われています。この執行役員会に参加し、どのような議論が行われ、どのような視点で意思決定を行っているかを現場で観ることのできる『執行役員会オブザーバー制度』を実施しています。

このオブザーバー制度は、希望者を社内から募り、任期は3ヶ月程度で、任期期間中は毎週の執行役員会に参加します。この執行役員会の内容は、進行中のM&Aについての議論など、機密情報が多分に含まれるため、社内全体には共有していません。オブザーバーメンバーも誓約書を書いたり、インサイダー研修を受講した上で参加しています。

このオブザーバー制度に参加したメンバーからは、「経営陣の議論の場に加わることで、高い視座で物事を捉えられるようになった」「どういう意図を持って、戦略が作られているかの理解ができ、日々の仕事に向き合う姿勢が変わった」という声をよく聞きます。

将来的に事業の責任者としてキャリアを積んでいきたいと考えるメンバーからの応募が多数あります。また、入社して直ぐに参加希望を出し、入社1年以内にオブザーブ参加するメンバーもいます。

(4)キャリアを個別に相談『ORDido(オーディドー)』

オイシックス・ラ・大地では、他部署への異動や新規事業への参画など、自分のキャリアについて人事に個別相談ができる『ORDido(オーディドー)』という制度を設けています。個人の意志を最大限尊重し、挑戦する気持ちを持っている社員を応援したいことから、この制度を設けています。

制度を利用する際は、異動先で挑戦したい内容やその理由。また、その挑戦にむけて、現在どんな準備をしているかや、異動先で活躍するためには何が必要だと思うかなどを、担当する人事メンバーと一緒に全て棚卸ししていきます。社内にキャリアカウンセラーがいるようなイメージです。

Ordidoで相談できる人事メンバーは何人かいて、性別や年代などを考慮しながら、誰に相談するかを社員が決めることができます。社員からの話を聞いて、「その要件だったら、この部署への異動のほうがいいかも」と、人事から異動先の提案をすることもあります。

会社がキャリアを与えるのではなく、社員一人ひとりが主体的に自分の道を切り開いていく。そんなカルチャーを根付かせるための制度でもあります。

(5)新規事業への挑戦者を募る公募システム

オイシックス・ラ・大地では、新しい事業に挑戦する際、その事業のミッションをオープンにした上で、全社に公募をかけるケースがほとんどです。そして、多くの場合、公募へのエントリーは自由です。

食の領域を中心に事業を推進してきたオイシックス・ラ・大地ですが、これからは「食 × 〇〇」で幅広い領域の社会課題の解決を行うべく、社内では様々な新規事業の準備が進んでいます。昨年末には、社長の髙島が直轄する『新規事業開発準備室』が新しく生まれました。

新規事業開発室が発足した際にも公募をかけ、現在は4名が加わりましたが、うち1名は入社約3ヶ月のタイミングで公募に手を挙げました。

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このように、オイシックス・ラ・大地では、経営と現場の距離を縮め、一人ひとりの社員の挑戦を後押しするための様々な施策を行っています。とはいえ、完璧な制度だとは思っていませんし、これからも社員の声を聞きながら、制度を柔軟に変化させていくつもりです。

オイシックス・ラ・大地という会社自体も変化を続けていて、現在は『四半期経営』という経営スタイルを取り入れています。変化の激しい環境の中で、社会やお客様からのニーズに応じて、提供できる価値を最大化していくためには、3ヶ月に1回のペースで戦略や組織を見直し、ブラッシュアップする考えです。

「組織に正解はなく、常に実験」

社長の髙島の言葉ですが、これが正解だと慢心することはなく、ベンチャースピリットを持って、常に挑戦していくことが、オイシックス・ラ・大地らしさだと思います。

変化を常としている組織なので、挑戦する機会が数多く転がっています。社員一人ひとりが挑戦を通して、夢中になって仕事を楽しめる組織づくりを、これからも推進していきたいと考えています。

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