「これからの食卓、これからの畑」を理念に、食にまつわる様々な社会課題の解決を目指すオイシックス・ラ・大地には、多種多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まっています。今回は、エンジニアとして働く、2018年新卒入社の大舘さんと2020年新卒入社の佐藤さんを紹介します。
実は、ふたりは大学時代に同じ研究室で学んだ先輩・後輩の間柄。人とのコミュニケーションに主眼をおいた「ソーシャルロボット」の研究をしていたふたりですが、先輩である大舘さんが、就職先に悩む佐藤さんにオイシックス・ラ・大地を紹介したことがきっかけで、同じ職場で働くことに。
ロボット研究をしていたふたりが、オイシックス・ラ・大地に惹かれた理由は何なのか? また、ふたりが感じるオイシックス・ラ・大地のエンジニア文化とは? 大舘さんと佐藤さんに話を聞いてみました。
人の役に立つ実感が得られるロボット研究
ーー ふたりはソーシャルロボットの研究室にいたのですよね。具体的には、どのような研究を行なっていたのですか?
大舘さん:
人間とコミュニケーションをし、人間の生活をサポートするソーシャルロボットというと、『Pepper』のような人型や、『アイボ』『LOVOT』のようなペット型をイメージすると思いますが、僕らが扱っていたのはもう少しロボットの形状を残しているものです。
僕は、主にロボットの操作者に見せるインターフェイスの研究をしていました。ロボットを遠隔操作する上で、どのような画面表示がいいのか?ロボットをどのように制御すべきか?そんなテーマで研究を進めていきました。
大舘雄太さん。
2018年4月に新卒入社。現在は、サーバーサイドのエンジニアとして、マイクロサービスの開発技法を用い、システム基盤の俊敏性を高めるプロジェクトに取り組む。休みの日は、サイクリングや風景写真を撮りにいくことが多い。
佐藤さん:
僕が主に研究していたのは、ロボットの近くにいる人間の動きの予測です。ソーシャルロボットは人間の生活環境で活動するので、人間にぶつからないようにするなど、周囲の動きを配慮した設計が重要になります。そこで、ロボットの近くにいる歩行者が数秒後にどういう動きをするかを予測するシステムなどをつくっていました。
ーー そもそも、ソーシャルロボットに興味をもった理由は何なんでしょうか?
大舘さん:
小さい頃からものづくりが好きだったんですが、ロボット研究に興味をもったのは、システムを作ることで実世界に影響を与えられることです。手元のパソコンの中で組み上げたコードによって、実世界のモノが動いたり、それによって人の行動が変わったりすると、不思議な感動を覚えます。
昨今、「IoT(Internet of Things)」という言葉が流行っていますが、自分がエンジニアとして働くのであれば、ITとモノが繋がる領域で働きたいと、研究室で学ぶなかで強くなりましたね。
佐藤さん:
また、ソーシャルロボットの魅力のひとつは、人の役に立っていることを感じられることですね。自分がつくったものが「誰かのためになっている」と実感できる瞬間が、ものづくりをする上での醍醐味と感じるので、人間との距離が近いソーシャルロボットはやりがいがありました。
利用する人のことをよく考える文化
ーー そんなふたりが、オイシックス・ラ・大地を職場に選んだ理由を聞いていきたいのですが、先に入社した大舘さんからお願いします。
大舘さん:
就職先を探す時には、「IoT」というか最終的にモノにつながる仕事をしたいと思っていました。ITだけで完結するサービスが多いなかで、オイシックス・ラ・大地は、ITを利用して食にまつわる様々なモノを届けるサービスを行っています。しかも、生鮮食品を扱うので、難易度はかなり高く、挑戦しがいがありそうだと思いました。お客様の毎日の食を支えることにも、やりがいを感じられますしね。
また、オイシックス・ラ・大地には「利用する人のことをよく考える」文化があると思いました。例えば、20分で主菜と副菜がつくれる『Kit Oisix』は、ただ時短を実現するだけではなく、食事に手を抜く罪悪感を感じさせないひと手間をレシピに加えています。こういう細かい工夫に、ユーザの生活や心情をよく考える企業文化を感じました。
僕は学生時代に「ヒューマンセンタードデザイン」などの人中心で考えるデザイン・エンジニアリングを学んでいました。何かを作るときは「利用する人のことをよく考える」ことが大切だと感じるようになっていたので、この企業文化が自分に合っていると感じたんです。
加えて、入社の決め手となったのは、実際に働いている人たちの雰囲気の良さですね。エンジニア向けの採用説明会に足を運んで、社員のみなさんの話を聞くと、すごく楽しそうに働いていると感じ、そこに惹かれました。
特に印象的だったのは、オイシックス・ラ・大地のエンジニアは、職種の枠に囚われずに色々なことに挑戦できること。それまでの僕が想像していたエンジニアとは、決められた仕様があって、デザイナーがデザインを決めて、それに基づいて開発するイメージでした。でも、ここでは、エンジニアの提案に積極的に耳を傾け、いいアイデアであれば次々と実行に移す文化があると聞きました。
もともと新しいチャレンジをすることが好きだったので、そういう環境に大変ながらも充実感を感じていたんですよね。そのため、就職先も色々なことにチャレンジできる環境を求めていました。
ーー 実際に働いてみての感想は、いかがですか?
大舘さん:
現在、僕はサーバーサイドのエンジニアとして、マイクロサービスという新しい開発技法を使い、システム基盤の俊敏性を高めるプロジェクトに関わっています。「IoT」とは違いますが、世界的に見ても新しい技術を使って、他社に先駆けて次世代基盤を構築することにやりがいを感じます。
新しい技術をどんどん試せる環境なので、仕事が楽しくなるし、モチベーションも上がる。だから、職場に常に活気があるように感じます。
また、現在社内では、個々人のお客様へのパーソナライゼーションの強化や、食とヘルスケアの連携など、新しい食体験の実現を目指した様々な挑戦が行われています。このような革新的なサービスを実現するためには、システム基盤の状態を整えることが欠かせません。そういう意味でも、やりがいを感じますね。
誰も傷つけない企業姿勢に惹かれて
ーー 佐藤さんが、大舘さんからオイシックス・ラ・大地を紹介されたのは、どんなきっかけだったんでしょうか?
佐藤さん:
研究室の先輩後輩の集まりで、たまたま話を聞いたのがきっかけでした。大学では、ロボットなどのハードウェアを扱う研究をしていましたが、仕事でも同様のことをしたいと強い希望を持っていたわけではなく、就職先に悩んでいた時期でした。
いろんな先輩から働いている会社の話を聞くと、少なからず職場の不満が漏れるのですが、大舘さんだけが全く不満なく楽しそうに働いている印象を持ったので、自然と興味が湧きました。それで、オイシックス・ラ・大地について詳しく知りたいと伝えたら、この会社は僕に向いていると大舘さんから言われたんです。
佐藤守任さん。
2020年4月に新卒入社。現在は、購買履歴などのデータから、個々のお客様に向けた商品提案をよりパーソナライズ化していくプロジェクトに取り組む。最近は、家庭菜園に取り組みはじめた。
大舘さん:
佐藤くんは自分の担当領域以外のことも積極的にやっていきたい性格だと感じていました。自分の専門領域を決めて、それ以外のことはやりたがらないエンジニアも多いんですが、佐藤くんは違う。
オイシックス・ラ・大地では、領域外のことをどんどんできるし、むしろ、やっていかないといけない。佐藤くんなら、きっと楽しんで働けるんじゃないかと思ったんです。
佐藤さん:
実際、僕は色々なことに手を出したい人間なんですよね。仕事の領域の幅を決められるより、フットワーク軽めに様々なことに挑戦できる環境が望ましいと考えていました。それで、オイシックス・ラ・大地が会場となっているエンジニア向けの勉強会に参加し、イベント後にオフィスを案内してもらったんです。
その時、社員の方々と話をしたんですが、会話の節々から仕事を楽しそうにやっている雰囲気を感じました。また、企業姿勢にも惹かれました。「三方よし」というか、お客様も生産者も会社も、全員が幸せになる状態を築くことにゴールがあるので、全力で仕事をしても、後ろめたい気持ちを少しも持つことがない。誰も傷つけないというか、誰も騙さないという企業のあり方に、すごく共感したんですよね。
ーー 実際に働いていみて、いかがですか?
佐藤さん:
本当に色々なことにチャレンジさせてもらってますね。現在の僕は、購買履歴などのデータから、個々のお客様に向けた商品提案をよりパーソナライズ化していくプロジェクトに関わっていますが、データ分析からシステムの実装まで、担当させていただいています。
また、プロジェクトを動かしていくにあたり、様々な部門の人たちとも連携をしていく必要があるので、開発以外にもやるべきことは多いんですよ。でも、期待してた通りに、風通しのよさがあって、自分のやりたいことを伝えれば、任せてもらえる文化があります。
担当しているパーソナライズ化がうまく進むと、サービスを利用するお客様にとってわかりやすく価値を提供できるはずなので、面白みもやりがいも感じています。
当事者意識が高いからこそ、楽しく働ける
ーー ふたりから見て、オイシックス・ラ・大地のエンジニア文化の特徴だと思うことは何ですか?
佐藤さん:
僕が思うに、オイシックス・ラ・大地のエンジニアは「当事者意識」が圧倒的に高いと感じます。先ほども伝えたように、自分のやるべき範囲が広かく、自分が手を抜くとプロジェクトがダメになるかもしれないと責任感を感じます。自然と当事者意識が強くなりますよね。
新卒で入社したばかりですが、大切なプロジェクトを任されている実感があります。ちゃんと声をあげたら、新卒だからとかは関係なく、まわりも話を聞いてくれる。会社の行動指針のひとつに「当事者意識、当事者行動」がありますが、風土として根付いているように感じますね。
大舘さん:
エンジニアだけでなく、会社全体として当事者意識が高い人たちばかりだし、何より仕事に前向きな人たちが多い印象です。問題が起こった時に、不平不満をこぼすのではなく、「どうすべきか」を自分で考えて、行動に移せる人が揃っているように思います。
ーー 最後に、どんな人がオイシックス・ラ・大地で働くのに向いていると思いますか?
大舘さん:
繰り返しになりますが、あらゆることに当事者意識を持って動ける人じゃないでしょうか。
目の前のことだけでなく、関わっているサービス全体のことを見たり、会社全体の動きを見て、サポートしていく。そんな広い目線を持って、色々なことに手を出していく人のほうが楽しく働けるし、パフォーマンスも発揮できると思います。当事者意識を持って動いている人の話は、きちんと聞いてくれる会社ですので。
佐藤さん:
そうですね。他の人が困っていたら、自分の業務とは直接関係なくても、助けてあげたいと思えるようなフットワーク軽めの人にはすごく向いているんじゃないでしょうか。サービスを利用するお客様はもちろん、一緒に働く人にも寄り添っていけるエンジニアになれたらと思いますね。
執筆:井手桂司・編集:ORDig編集部
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