「これからの食卓、これからの畑」を理念に、食にまつわる様々な社会課題の解決を目指すオイシックス・ラ・大地。今回は、2023年4月に新卒入社し、現在はOisixの新サービス『デリOisix』のプロジェクトに携わっている倉田萌花さんを紹介します。
ゼロイチで新しいものをつくる経験を、若いうちから積んでいきたいと考え、オイシックス・ラ・大地へ入社した倉田さん。入社1年目から、食品宅配事業における新サービスの開発を担うサービス進化室に配属となり、未経験なことばかりの中で奮闘してきました。
サービス進化室へ配属が決まった時は、どんな気持ちだったのか。正解がないサービス開発に取り組むなかで、意識してきたことは何か。キャリアストーリーインタビューと題して、倉田さんのこれまでのキャリアを振り返ってもらいました。
(▼)こちらのインタビューは動画でご覧いただくこともできます。
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企業選びの軸は、自分が成長できる環境があるか
── はじめに、オイシックス・ラ・大地へ入社を決めた理由は何だったんですか?
倉田さん:
学生時代は、大学で栄養管理や食事に関して学びながら、スノーボードの競技者としても活動していました。食事が体へ及ぼす影響の大きさを身をもって感じることが多く、そうした経験から食に関わる仕事をしたいと考えるようになりました。
また、何かをゼロから作り上げることに魅力を感じていたため、新商品や新サービスの開発にチャレンジできる環境を求めていました。就職活動で様々な会社を見て回るなかで、オイシックス・ラ・大地の存在を知り、ここならと思い入社を決めました。
── スノーボードは、いつから始められたんですか?
倉田さん:
競技者としては、大学に入ってからですね。もともと運動は苦手だったのですが、毎日の筋トレや練習に励み、大学2年生の時には全日本の大会に出場するまでになりました。大学生活は、競技者としてスノーボードに真剣に取り組んでいましたね。

── ゼロから作り上げることに挑戦したいと思うようになったキッカケは何ですか?
倉田さん:
そう感じるようになったのは、学生時代に関わったプロジェクトの経験からです。長野に住んでいたんですが、ふるさと納税の返礼品として地元の野菜を使った新商品を開発するプロジェクトに携わりました。
新商品の企画やその価値を伝える活動を通じて、世の中になかったものを創造する面白さを実感しました。そうした経験から、ゼロイチで新しいものをつくる挑戦を、仕事として取り組んでみたいと思うようになりました。
── そうした挑戦をしたいと考えるなかで、オイシックス・ラ・大地を選んだ決め手は何だったんですか?
倉田さん:
就職活動中、様々な企業を見て回りましたが、多くの企業では入社後の数年間は営業や店舗勤務など現場を学ぶことが一般的でした。それも大切な経験だと思いますが、私はもっと早い段階からサービス開発に携わり、経験をたくさん積みたかったんです。
企業選びで重視したのは「自分が望む現場を早い段階で経験できるか」「現場に立って、自分が成長できる環境があるか」という点でした。オイシックス・ラ・大地について知る中で、まさに求めていた環境があると感じられたことが、入社の大きな決め手となりました。
喜びと不安が湧き上がった、配属先の決定
── 新卒入社後、新サービスや新商品の立ち上げを担う「サービス進化室」に配属が決まりましたが、配属先が決まった時はどんな気持ちでしたか?
倉田さん:
もともとサービス進化室に興味があり、配属も希望していたので、決定した時は率直に嬉しかったですね。
── 一方で、不安やプレッシャーを感じる部分もありましたか?
倉田さん:
はい、ありました(笑)。まさか、いきなりサービス進化室に配属されるとは思っておらず、驚きもありました。意欲があれば早い段階で新サービスの開発に携わることができると聞いてはいましたが、ある程度の順序があるものと考えていたんです。
実際に部署で働きはじめると、新卒扱いは一切なく、実際の業務をやりながら仕事を覚えていくような環境でした。わからないことばかりの状態からはじまったので、最初の頃はやっていけるか不安な気持ちもありました。
── でも、これぞ求めていた環境という感じだったんですかね?
倉田さん:
はい、まさにそうでした。
── わからないことばかりという不安感とは、どのように向き合っていきましたか?
倉田さん:
わからないことは今でも多く、不安感は今もあります(笑)。ですが、自分が前に進めないと、サービス自体が停滞してしまいますので、多少の不安があっても前に踏み出すことを意識しています。
また、チームの上司も他部署のメンバーも、わからないことは「わからない」と伝えれば、しっかりとサポートしてくれます。ですので、自分がわからないことを明確にし、その点を整理して進めることが大切です。そう認識することで、不安を乗り越えていっています。
裁量のある環境で、責任をもってやり抜く
── サービス進化室に配属となった1年目は、どのようなプロジェクトに取り組んでいたんですか?
倉田さん:
1年目は、がん患者さんの食事をサポートする『ヘルスケアOisix』のチームに配属となりました。
私が加わったのは、サービス検証が一段落し、本リリースに向けて新たなフェーズに入っているタイミングでした。これからは、Oisixをまだ利用していない方々にもヘルスケアOisixの存在を知っていただき、サービスを利用いただくお客さまを増やしていくことが重要な課題でした。
そのため、プロモーションにおけるモデル構築が私のミッションとなりました。具体的には、がん患者さんが参加するイベントにブースを出展したり、医師の方々にサービスを紹介してもらう活動など、オフラインのプロモーション施策を主に担当しました。

── サービス進化室ではプロジェクトごとに少人数のチームで進めると聞きますが、ヘルスケアOisixのチームも同様でしたか?
倉田さん:
そうですね。チームに加わった当時、ヘルスケアOisixのチームには、マネージャーを含めて4名の企画メンバーが在籍していました。
担当分野がそれぞれ分かれていて、担当領域に関してはその人が全ての決定を行います。新卒ながらにして、これほどまでの裁量権を与えられることに驚きました。自分で企画したものがどんどん形になっていくので、責任も大きいですが、その分やりがいを感じました。
── 1年目でこうした挑戦に取り組むなかで、上司やチームからのサポートで何か印象に残るものはありましたか?
倉田さん:
これはサービス進化室に限った話ではなく、オイシックス・ラ・大地では、どの部署も新卒メンバーに大きな裁量権を与える会社だと感じています。同時に、任せっぱなしというわけではなく、上司やチームがしっかりと並走してくれる文化があることも感じています。
実は、この約2年間で、私が「これがやりたいです」と相談したことに、頭ごなしに否定されたことは一度もないんですよね。それを実現するための方法を一緒に考えてくれたり、視野を広げてくれるようなアドバイスをしてくれたりと、すごく寄り添ってくれる。そうしたサポートのおかげで、臆することなく挑戦ができているのかなと感じます。
食卓における「新しい当たり前」をつくりたい
── 新卒一年目の終わり頃に、倉田さんはサービス進化室内の『デリOisix』のチームへ異動し、現在に至ります。このサービスについて簡単に紹介していただけますか?
倉田さん:
はい、デリOisixは2024年4月にスタートしたOisixの新しいサービスです。
現在、共働きの世帯が増えるなかで、調理の時間を確保するのは難しいけど、栄養ある食事をとりたいというニーズが高まっています。忙しくて料理ができない日でも、レンジで温めるだけで、野菜たっぷりでおいしい食事を食卓に並べられるサービスとして、デリOisixは誕生しました。

── デリOisixのチームも、少人数のチームでプロジェクトを進めているんですか?
倉田さん:
そうですね。現在、こちらのチームは3名で、マネージャーと新卒2年目の私と新卒1年目のメンバーが在籍しています。主な役割分担としては、マネージャーがサービス全体の戦略を考え、1年目のメンバーが商品企画を担当し、私はUX(ユーザーエクスペリエンス)やプロモーションを担当しています。
── チームの目標として、デリOisixをどう育てていきたいと考えていますか?
倉田さん:
現在、Oisixといえば『Kit Oisix』が看板サービスとして知られていて、多くのお客さまがKit Oisixを目的にOisixへ入会されます。私たちの目標としては、Kit Oisixに並ぶ存在として、「Oisixといえば、デリOisixだよね」と言われるような状態を目指しています。
さらに、デリOisixを利用するお客さまが増えることで、「調理をしない」という選択肢が当たり前となるような世界を作っていけたらと考えています。
働いている方にとっては、帰宅後に料理をするのは一苦労ですよね。ただ、レンジでチンするだけの食事を家族に提供するのは、どこか罪悪感を感じるという方は多いと思います。ですが、デリOisixであれば、温めるだけといっても、野菜たっぷりのおいしい食事を家族で楽しんでいただくことができます。
デリOisixが普及することで、「調理をしない」という選択肢を罪悪感なく選べるようになる。そんな世界を本気で目指して、私たちのチームは取り組んでいます。
挑戦心のある人の成長を、後押ししてくれる
── 倉田さんのキャリアを振り返ると、挑戦の連続という印象なのですが、挑戦する際に大切にしている価値観があれば教えてもらえますか?
倉田さん:
そうですね。サービス進化室は、既存のサービスの延長線上ではなく、何もないところから新しいものをつくる部署となりますので、正解がわからないことと常に向き合う必要があります。そうしたなかで、私が大切にしていることは三つあります。
ひとつは、わからないことを「わからない」と認識し、それをキチンと周囲に伝えること。それが伝えられないと、自分ではどうしたらいいかわからないし、周囲も手を差し伸べることができません。そのため、まずはこのことを徹底するようにしていました。
ふたつ目は、わからないことを根本的に理解しにいくこと。たとえば、他部署のメンバーから「ここは、こういう風にすればいいんだよ」と教えていただいた際に、それが「なぜ、そうなのか」を理解する。
そうしないと、サービス規模が大きくなっても同様に対応できるかや、同じようなパターンのことが起きた際に応用できるかがわかりません。目の前のことだけでなく、先のことも見据えて、根本を理解することを意識しています。

倉田さん:
最後は、わからないことがあっても、立ち止まらずに前へ進むこと。わからないからといって、立ち止まってしまうか。それとも、わからないなりに前へ進むか。その違いは本当に大きいと感じています。
正直、現在でも立ち止まりそうになる時があります(笑)。ですが、このことを思い返して、上司に助けを求めたり、周囲に相談したりと、少しでも前に進むようにしています。
── ありがとうございます。最後に、これまでの2年間を振り返ってみて、改めて感じる、オイシックス・ラ・大地で働く魅力を教えていただけますか?
倉田さん:
先ほども触れましたが、オイシックス・ラ・大地は新卒であっても容赦なく裁量権が与えられて、いい意味で新卒扱いを全然してくれないんですよね(笑)。その分、「自分がやらなきゃ」みたいな当事者意識が芽生えてきますし、成長実感を得やすい環境だと思います。
実際、社会人最初の数年をすごいスピードで駆け抜けられている実感があります。挑戦心のある人の成長を、しっかりと後押ししてくれる。そこが、オイシックス・ラ・大地という会社の最大の魅力だと感じています。
