オイシックス・ラ・大地の「挑戦」を深ぼる

入社から約5年で、Oisix EC事業の副本部長に──20代から事業責任者を経験。30代で会社を牽引する存在へ

入社から約5年で、Oisix EC事業の副本部長に──20代から事業責任者を経験。30代で会社を牽引する存在へ

「これからの食卓、これからの畑」を理念に、食にまつわる多様な社会課題の解決を目指すオイシックス・ラ・大地。今回は、Oisix EC事業本部のプロモーション室・室長であり、事業全体の副本部長もつとめる、坂口 真祈さんを紹介します。

コンシューマー向けのWEBサービスでキャリアを積んだ後、2020年にオイシックス・ラ・大地へキャリア入社。入社後はアライアンス事業部に配属され、翌年には部長に就任。その後、Oisix EC事業のプロモーション室長へ。2025年度からはOisix EC事業部の副本部長も兼務し、事業全体をリードしています。

「身の丈以上の挑戦を、次々と任せてもらえた」──オイシックス・ラ・大地での約5年間を振り返り、そう語る坂口さん。挑戦の連続ともいえるキャリアを歩んできた坂口さんに、これまでの歩みとこれから描く未来を聞いてみました。

(▼)こちらのインタビューは動画でご覧いただくこともできます。

20代のうちに、事業全体の数字を背負う挑戦を

──  はじめに、前職ではどのようなお仕事をされていたかを教えていただけますか?

坂口さん:
新卒では、若い世代向けのライブ配信サービスをやっている会社に入り、プランナーとしてマーケティングを担当していました。

ライブ配信が世界的に盛り上がっていた時期で、自分自身もショート動画をよく見ていたので、この分野で挑戦してみたいと思いました。また、少人数で若いチームだったので、1年目から自分で考えて動けそうだと感じられたのも入社理由のひとつです。

その後はフリマアプリの会社で企画職を担当しました。新規ユーザーを増やすためのプロモーションや、UXやUIの改善など、立ち上げ期ならではの仕事を経験できました。

(▲)坂口 真祈さん。OisixEC事業本部 副本部長 兼 プロモーション室 室長。toC向けのWEBサービスを提供する会社でマーケティングやプロモーションを経験した後に、2020年4月にオイシックス・ラ・大地へ入社。趣味は国内旅行。

──  そうした中で、転職を考えはじめたのはどうしてなんですか?

坂口さん:
コンシューマー向けのWEBサービスにいくつか関わるなかで、気づいたら自分の経験が“立ち上げ期”に偏っているなと思ったんです。0から1をつくることはやってきたけど、それを10や100に伸ばしていく知見や経験がなかった。

そこに課題感を強く持つようになって。20代のうちに、ある程度ビジネスモデルが確立されている事業で、事業全体の業績を背負うポジションを担い、事業をスケールさせる経験を積んでみたいと思ったのが、転職を考えた理由です。

──  オイシックス・ラ・大地の求人に興味を持ったのは、どういう理由だったんですか?

坂口さん:
いくつか理由があるんですけど、まずひとつは、自分自身が食材宅配サービスを使っている家庭で育ったことですね。両親が有機野菜を買っていたりして、子どもの頃から「食って大事だな」って実感する機会が多かったので、自然とサービスに惹かれました。

それと、転職活動をしていたのが20代後半に差しかかる頃だったんですが、これからキャリアを積んでいく中で、食品宅配を利用するお客さまの年代に近づいていくなと思ったんです。自分とお客さまのライフステージが重なっていくのは、利用者の気持ちを理解する上でも魅力的だと感じました。

とはいえ、最初から「絶対オイシックス・ラ・大地に入りたい!」と思っていたわけではないんです。まずは情報収集のつもりで会社説明会に参加して、企画を担当しているメンバーから話を聞くなかで、「こんな面白い仕事なら、自分も挑戦してみたい」と感じました。

また、これまでの会社と比べると規模も大きいので、裁量を持てるのかどうかは少し不安でした。ただ、いろんな社員と話す中で、年齢や社歴に関係なく、正しいと思えることなら思い切って実行できる風土があると知りました。「ここなら、自分もいろんな挑戦ができそうだ」と思えたことが、最終的に入社を決めた理由です。

他社との協働で学んだ、視野の広がりと専門性

──  オイシックス・ラ・大地に入社後、どのような仕事を担当しましたか?

坂口さん:
エントリーしたのがオープンポジションの求人だったので、自分の適性と会社の状況をすり合わせて配属が決まる形でした。入社したのは2020年4月で、ちょうど1回目の緊急事態宣言が出たタイミングだったんです。

医療崩壊の危機が叫ばれる中、オイシックス・ラ・大地では、医療機関向けに食品を届ける『We Support』という活動を急きょ立ち上げることになりました。そして、その事務局の立ち上げに、まずは携わることになったんです。

予想外のスタートではありましたが、いろんな部門のメンバーと連携しながら、立ち上げから運営まで関われたのは、振り返るとすごくいい経験になったと感じています。

坂口さん:
その後、We Supportの活動が一区切りついたタイミングで、ソリューション事業本部のアライアンス事業部に異動しました。名前の通り、他社とアライアンスを組んで、オイシックス・ラ・大地の持つアセットを活かしながら、事業を展開している部署です。

ここでは大きく2つの事業に関わりました。ひとつは、NTTドコモ様と一緒に取り組んだ『dミールキット powered by Oisix』。もうひとつは、三越伊勢丹様のバイヤーさんたちが厳選した食材を自宅で楽しめる定期宅配サービス『ISETAN DOOR』です。

──  アライアンス事業部で働くなかで、どんなことが印象的でしたか?

坂口さん:
共同事業ということで、他社の方々と深くコミュニケーションをとりながら仕事をさせてもらう中で、本当に学びが多かったですね。その領域ならではの専門性や、自社にはない視点を教えていただくことが多く、新鮮な発見ばかりでした。

一方で、会社が違えば物事の考え方も違ってくるので、そこをどう擦り合わせていくかは難しい部分でもありました。異なる会社のメンバー同士でチームワークを発揮しながら、スピーディーに進めていく経験は、自分にとって大きな糧になったと思います。

背中を押され、配属から1年で事業部長に就任

──  配属から1年ほどで、アライアンス事業部の部長に就任されていますよね。これは自ら手を挙げて挑戦されたんですか?

坂口さん:
正確に言うと、自分から名乗りを上げたわけではないんです。当時の部長との面談の中で、「部長をつとめられるくらいの力量をつけるには、どうしたらいいですか?」と相談したのがきっかけでした。

すると、「じゃあ来月から実際に部長をやってみない?」と提案をいただいて。「まずはそのポジションに就いてみて、やりながら足りない部分を急いで補っていけばいい」という話で、本当に翌月にはバトンタッチをしてもらうことになったんです(笑)。

もちろん、そのときは正直不安もありました。実力も実績も追いついていないし、本当に自分でいいのかと。でも、前任の部長が背中を押してくれたこともあり、思い切って挑戦してみることに決めました。

──  実際にチャレンジしてみて、いかがでしたか?

坂口さん:
事業部のメンバーは自分より社歴も年齢も上で、経験や知識が豊富な方ばかりでした。だからこそ、「新しい若い部長を助けてあげよう」と思ってもらえるような、前向きに仕事に取り組める雰囲気づくりを意識しました。

実際には、前任の部長やソリューション事業本部の役員の方々からのサポートも手厚く、不安を感じることはほとんどありませんでした。その点は本当にありがたかったですし、安心感を持って挑戦できたと思います。

──  一方で、役職者となることで難しさを感じたのは、どんな部分でしたか?

坂口さん:
アライアンス先の方々とオイシックス・ラ・大地の責任者として向き合うことですね。当然、アライアンス先の事業責任者の方と接する機会も増えますし、その内容も事業の中核に関わるものになります。実績と見識のある方々を相手に、信頼いただける対応をしていく必要がありました。

自分の言動ひとつに大きな責任が伴いますし、事業の方向性を決める場面では最終的に自分が意思決定をしなければなりません。事業を背負うプレッシャーを強く感じるシーンは多かったですが、その分、自分にとって大きな成長につながったと思います。

想定外の打診。主要事業の中核を担う存在に

──  アライアンス事業部の部長を約3年間つとめた後、Oisix EC事業のプロモーション室・室長に就任しました。こちらは、どういう経緯だったのでしょうか?

坂口さん:
きっかけは、それまでプロモーション室の室長を務めていた方が退職され、その後任として経営メンバーから声をかけてもらったことです。急な話で、自分にそんな打診が来るなんて全く想像していなかったので、本当に驚きました。

というのも、Oisix EC事業は会社の柱となる主要事業です。そのプロモーション領域を任されるのは責任重大で、「本当に自分でいいのか」と足がすくむような感覚がありました。いつかはOisix EC事業に関わりたいと考えていましたが、まさかこういう形で携わることになるとは思ってなかったですね。

ただ、規模のある事業の中で責任あるポジションを経験したいと考えていた自分にとっては、絶好のチャンスでもありました。早い段階でそうした挑戦を任せてもらえることに、ワクワクする気持ちがあったのも事実です。

──  就任後、特に力を入れて取り組んでいることは何ですか?

坂口さん:
プロモーション室は幾つかのセクションに分かれているのですが、お互いに協力し合いながら全体のゴールに向かって走っていけるよう、組織の風土づくりに特に注力しました。

というのも、組織の規模が大きくなると、どうしてもセクションごとに役割が分かれて、自分たちの数値目標に集中しすぎてしまうんですよね。就任当時、どこか縦割りっぽい空気があり、それぞれのメンバーが自分で意思決定して、主体的に動いていくには少し壁があるように感じました。

もちろん、個々の数値目標を追うことも大事なんですけど、それ以上に大切なのは「Oisixを好きで使い続けてくれるお客さまと、どう出会うか?」というゴールです。そこを共通の軸にしながら、セクションを越えて、お互いに協力しあえる組織にしていくことを目指しています。

坂口さん:
もうひとつ力を入れたのは、経営陣とのコミュニケーションです。

プロモーション室が感じている課題感や、自分たちが考えている打ち手を、これまで以上に分かりやすく経営陣に伝えて、質の高いインプットをもらう。そして、そのインプットを自分たちの動きに反映させる。そのサイクルを高いレベルで回していくことで、事業全体の戦略に合った形でプロモーションを展開できるよう心がけています。

もちろんまだ課題はたくさんありますが、組織風土の改善と、全体戦略に沿ったプロモーションを実行できるようになってきたという点では、一定の手応えを感じています。

副本部長として、事業全体をリードする挑戦へ

──  2025年度からは、Oisix EC事業全体の副本部長に就任しました。こちらは、どういう経緯で決まったんですか?

坂口さん:
もともとプロモーション室の室長になった時から、「プロモーションにとどまらず、事業全体を一気通貫で成長させることに関わっていきたい」と本部長に伝えていました。その意向をくんでいただき、副本部長として抜擢いただいた、という形ですね。

就任してまだ間もないですが、すでに自分の視点が広がってきているのを感じています。プロモーションだけでなく、事業全体の売上や利益をどう伸ばすか。目の前の目標だけではなく、中長期的にサービスをどう成長させていくか。そうした視点から逆算して物事を考えるようになりましたね。

──  坂口さんの中で、これからのキャリアの目標はありますか?

坂口さん:
自分のキャリアの中でも、これだけチャレンジングなポジションを任せてもらえる機会はなかなかないと思います。だからこそ、この機会に感謝しつつ、Oisix EC事業の成長をしっかりリードできるよう、腰を据えて取り組んでいきたいですね。

一方で、事業を成長させていくためには、自分自身にもまだまだ課題があると感じています。そのひとつが「お客さま理解」です。Oisixは日々の食卓を支えるサービスとして、多様なお客さまにご利用いただいています。ご家庭ごとにニーズは違いますし、時代や環境の変化によっても求められることはどんどん変わっていきます。

そうした中で、お客さまに喜んでもらえるサービスを提供し、事業を成長させていくには、常にニーズを先回りして捉える力が必要です。そこが今の自分にはまだ弱いと感じているので、その力をしっかり磨いていきたいと思っています。

坂口さん:
もうひとつは「幅広い領域でのビジネス理解」です。食品宅配というサービスは、EC事業部だけでなく、商品を調達する部門やカスタマーサポート、物流など、さまざまな部門が連携して成り立っています。

サービス全体の成長をリードしていくには、そうした他部門に対する知見も欠かせませんが、自分はまだ理解が浅いと感じています。だからこそ、事業を構成するバリューチェーン全体を見渡し、改善点や進化のポイントを見つけられる人になっていきたい。そこも今の自分にとって大きな課題だと捉えています。

身の丈以上の挑戦を、次々と任せてくれる会社

──  入社から約5年が経ちましたが、オイシックス・ラ・大地はどんな会社だと感じますか?

坂口さん:
改めてキャリアを振り返ると、自分の身の丈以上の挑戦の機会をずっと与えてくれた会社だなと思いますね(笑)。入社前に想像していた以上に、大きな仕事や責任ある役割を任せてもらっていると感じます。

だからこそ、いま自分が一緒に働いているメンバーにも、同じように挑戦できる機会を作っていきたいと思っています。

もうひとつ、オイシックス・ラ・大地らしさとして感じるのは、社員同士の関係性の良さです。「アットホーム」というと少しありきたりですが、実際に家族ぐるみで付き合うことも多くて。そういう雰囲気が、自分にはすごくフィットしていると感じますね。

──  最後に、坂口さんが思う、オイシックス・ラ・大地で働くのに向いている人を教えてください。

坂口さん:
まずは「お客さまに喜んでもらうことに一生懸命になれる人」だと思います。

お客さまの気持ちを想像し、声をしっかり聞き、ニーズを深く読み解いて企画を立て、実行に移す。これが仕事の基本的なサイクルで、その一つひとつに真剣に向き合っているメンバーが多いのが、この会社の特徴だと思います。

もうひとつは、いろんなメンバーと協力しながら仕事を進めるので、仲間にリスペクトを持って接することができる人ですね。自分の所属する部門はもちろん、他部門や協力先の企業の方々も含めてです。

Oisixでは、より多くのお客さまに必要とされるサービスになるために、新しい取り組みがどんどん始まっています。だからこそ、自分から手を挙げられる人には次々と打席が回ってくる環境です。

チャレンジングな挑戦に果敢に飛び込み、自分をスケールアップさせたいという人には、ぜひオイシックス・ラ・大地にエントリーしてもらえたら嬉しいですね。

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