オイシックス・ラ・大地の「挑戦」を深ぼる

入社直後、いきなり社長直下。全国規模のフード事業を動かす── コンサル業界からオイシックス・ラ・大地へ

入社直後、いきなり社長直下。全国規模のフード事業を動かす── コンサル業界からオイシックス・ラ・大地へ

「これからの食卓、これからの畑」を理念に、食にまつわる様々な社会課題の解決を目指すオイシックス・ラ・大地。今回は、2025年4月にキャリア入社し、現在は経営企画本部 アライアンス室の一員として、シダックスのフードサービス事業の経営戦略本部に出向している木村諒太郎さんです。

新卒でデロイト トーマツ コンサルティングに入社し、地方創生や行政DXなど、多様なプロジェクトを経験してきた木村さん。コンサルタントとして課題解決力を磨きながらも、「社会に大きなインパクトをもたらす事業の成長に、当事者として関わっていきたい」という想いから、事業会社への転身を決意しました。

そして木村さんが選んだのが、オイシックス・ラ・大地。入社後は、給食という“食のインフラ”を支えるシダックスのフードサービス事業において、社長直下のポジションで、次々と立ち上がる経営課題の解決に奔走しています。

数万人規模の生活に直結する事業の現場で、スピード感と全体最適の両立を求められる日々。スケールの大きな挑戦の中で、木村さんはいま、どんな成長を実感しているのか。これまでの歩みと、現在の手応えについて伺いました。

(▼)こちらのインタビューは動画でご覧いただくこともできます。

キャリアの岐路に立ち、事業会社に身を移した理由

── まずは、木村さんのこれまでのキャリアについて伺わせてください。新卒ではデロイト トーマツ コンサルティングに入社されていますが、その理由は何だったんでしょうか?

木村さん:
新卒でどんな会社に入ろうか考えたときに、まず「ビジネススキルを総合的に高めたい」という思いがありました。当時の自分は、特定の業界に強い興味があったわけでもなく、この領域で一生キャリアを築いていくと決めていたわけでもなかったんです。

であれば、資料作成や分析といった基礎スキルはもちろん、マネジメント力やプロジェクトを推進する力など、ビジネスの土台となる力を幅広く鍛えられる環境に身を置くことが大事だと感じて。そうした観点から、コンサルティング業界を選びました。

── 実際にはどのようなことをされていたんですか?

木村さん:
主に携わっていたのは、地方創生や行政のデジタル化といったテーマです。被災地で産業を立て直すためにベンチャー企業を呼び込む基盤をつくり、来てくれたベンチャーの伴走支援を行ったり。また、行政におけるDX推進の取り組みを後押しするべく、システムの要件定義から実装まで幅広く担当したり。公共領域のさまざまな課題に向き合ってきました。

── 7年間のコンサル経験を通じて得た学びは、現在の仕事にも活きていますか?

木村さん:
すごく活きていますね。前職では食の領域に関わったことがなかったので、未経験の業界に飛び込むにあたり、自分の経験が役に立つのか少し不安もありました。ただ実際に現場で働いてみると、解くべき問題を紐解くイシュー設定や、突発的な課題にスピード感を持って対応していく力など、自分の強みとして活かせていると感じます。

また、システム面の知見も想像以上に役立っています。課題解決を進めていくと、必ずシステムやデータの視点に触れざるを得ないので、システムの構造を理解しているだけで議論の質が大きく変わるんです。

── そんな中、どんな課題感から転職を考え始めたのでしょうか?

木村さん:
コンサル業界ではよくある話かと思いますが、30歳手前で自分のキャリアについて考えるタイミングが訪れる人は多いと思うんです。コンサルタントとして支援する側を極めていくのか。それとも、事業会社に身を移し、これまでの経験を活かしながら“事業をつくる側”に挑戦していくのか。

私自身、コンサルの立場から、クライアントの課題解決や事業成長を支援することにやりがいを感じつつも、自分で事業をつくっている手触り感を感じづらいところがあって。自分の手で事業をつくる経験を得たいと思い、事業会社への転職を考え始めました。

── 転職活動では、どんな軸で会社を見ていたんですか?

木村さん:
業界や領域にはこだわりはありませんでした。それよりも、社会に大きなインパクトを生み出せる規模感があるかどうか。そして、自分が夢中になって働けるような環境かどうか。この2つが満たされていれば、事業領域は問いませんでした。「どんな挑戦ができるのか」「どんな人たちと働くのか」の方が、自分にとっては重要でした。

問題解決力とカオスへの対応力、その両方が必要

── 転職活動を進める中で、オイシックス・ラ・大地とはどのようなきっかけで出会ったのでしょうか?

木村さん:
きっかけはスカウトメールでした。いろいろな企業から連絡をいただく中で、オイシックス・ラ・大地のスカウトは、私の経歴を丁寧に読み込んだ上で書かれていることが伝わってきて。「あなたなら、こういうフィールドで力を発揮できるはずです」といった熱意のこもった文面を読んで「一度話を聞いてみたいな」と素直に思えたんです。

その中にあった「後ろめたい売上は1円もつくらない」というメッセージにも心を動かされました。事業を進めていく中で利益を追いかける場面はどうしてもありますが、その中でも“後ろめたいやり方はしない”と会社として明言している姿勢に、強く惹かれました。

── 実際に面接に進む中で、どんな印象を持たれましたか?

木村さん:
まず驚いたのは、皆さんキャラクターが立っていて、それぞれが明確な価値観や視点を持っていたこと。そして、新しい挑戦をし続ける熱量が、どの方からも伝わってきたことです。この人たちと働けたら、自分の挑戦の幅が広がりそう。この組織なら、世の中に大きなインパクトを出し続けられる。面接を終える度に、そんな確信に近い感覚がありました。

中でも特に印象的だったのが、執行役員であり、今では私の上長でもある冨田祥彦さんとの面接です。冨田さんもコンサル出身ということもあり、バックグラウンドや価値観を汲み取りながら話を聞いてくださって。「それだったら、こういうキャリアの選択肢もあるかもしれないね」といった形で、面接というよりもキャリア相談に近い雰囲気でした。

木村さん:
その中で、「いまのオイシックス・ラ・大地では、問題解決力とカオスに対応する力の両方が必要だ」と率直に伝えていただいたんです。ロジカルに物事を整理し、解決策を導く力はもちろん大事。でも、現場では想定外のことが次々と起こるからこそ、それをどう乗り越え、周囲を巻き込みながら前に進めるか。この両輪が求められている、と。

その言葉が、自分の中で強く刺さりました。「自分の強みを、そのままぶつけられる環境かもしれない」と感じた瞬間でもあります。そして、この人たちと一緒に働きたいと思い、入社を決めました。

食のインフラを担う事業の最前線で、奮闘する日々

── 入社後は、シダックスのフードサービス事業の経営戦略本部に出向され、社長直下で事業運営に関わる幅広い業務を担当されていると伺いました。まず、シダックスのフード事業と、木村さんが担っている役割について教えていただけますか?

木村さん:
シダックスというと、カラオケのイメージが強い方も多いかもしれませんが、その事業はすでに売却しています。私が携わっているのはフードサービス領域で、社員食堂や大規模工場の食堂、病院・高齢者施設・保育園など、多様な施設向けに給食を提供する事業です。

木村さん:
その中でも、私が所属している経営戦略本部は、シダックス全体の中長期計画を描き、その実現に向けて適切に進めているかをモニタリングし、浮き上がってきた経営課題に対応していく。そんな役割を担う部署になります。

シダックスは全国に約1,800カ所の営業所を持ち、1日で何十万食もの食事を提供しています。その分、現場では大小さまざまな課題が毎日のように発生します。そうした噴き出す経営課題を一つひとつ紐解き、改善を進めていくことを担当しています。

── 対応する領域が幅広く、多様なスキルが求められると思うのですが、その中でも特に難しさを感じるのはどんな部分でしょうか?

木村さん:
やはり、一つの意思決定が数千人・数万人規模の方々に影響を与えるという“スケール感”ですね。

普通に考えれば「こうしたほうが良いよね」と思える判断でも、実行すると全国の現場に一気に波及します。だからこそ、スピードを優先して前に進める部分と、慎重に影響を見極めるべき部分のバランスを取る必要がある。この判断の難しさは、日々感じています。

── フードサービス事業という特性ならではの難しさもあるのでしょうか?

木村さん:
ありますね。給食は、いわば“食のインフラ”なんです。もし突然サービスが止まれば、多くの人が本当に困ってしまいますし、代替手段も簡単には効かない。だからこそ「止めずに提供し続ける」ことが大前提で、そのうえで事業としての成長も同時に実現していく必要があります。

業界全体を見渡すと、原材料の高騰や人件費の上昇などで給食会社が倒産し、急に給食が提供されなくなってしまうケースも起きています。一方で、現場オペレーションの改善や標準化、新しい提供方法の検討など、伸びしろがまだまだある領域でもある。そこに挑戦できるのは、大きなやりがいですね。

── 入社してすぐの段階から、経営陣と近い距離で動かれていると伺いました。実際にその環境で働いてみて、どんなことを感じていますか?

木村さん:
本当に、入社すぐからシダックスフードサービスの社長である堤さん(堤祐輔)や役員メンバーと毎日のように議論をするようになり、正直驚きました。でも、その距離の近さがあるからこそ、決めたことがスピーディーに組織全体へ広がっていきます。

シダックスはオイシックス・ラ・大地のグループに加わってまだ日が浅いため、文化の違いなどから、一気に物事を動かしていくのが難しい部分もあります。でも、経営メンバー同士が密にコミュニケーションを取りながら進めることで、組織の壁を越えて物事を前に進められる。そこがこのポジションならではの面白さだと感じています。

── 入社前に想像していたような “事業を動かす実感” は得られていますか?

木村さん:
はい。まさに“手触り感がある”という表現がしっくりきます。実際に現場へ足を運ぶと、スタッフの方から「あの施策、よかったです」と声をいただくことがあるんですね。自分が企画した施策に対して、その反応がダイレクトに返ってくる。これは、事業会社ならではの醍醐味だと思います。

どうしたら、最短で最大のインパクトを生み出せるか?

── 入社から約半年が経ちましたが、この環境で働く中で、ご自身の成長を感じる部分はありますか?

木村さん:
やっぱり一番大きいのは、視座が大きく上がったことだと思います。コンサル時代も、全体最適や事業全体を見渡す視点は意識していましたが、事業会社で経営陣と日々ディスカッションを重ねていると、「どうすれば最短で、最大のインパクトを全社に与えられるか」という視点が自然と求められるんです。

目の前の課題をただ闇雲に解決するのではなく、事業全体を俯瞰しながら「どこを優先して押さえるべきか」を判断する。その視点で常に考えるようになったのは、入社後に特に鍛えられた部分ですね。

── 経営陣と近い距離で動くことで、仕事の進め方にも変化がありましたか?

木村さん:
ありますね。経営陣と議論した内容が即座に意思決定され、それがすぐに現場へと広がっていく。そうした環境なので、自分のアクションが事業の未来を左右する場面が確実に増えました。だからこそ、意思決定の重みをより強く感じますし、「この判断は本当に最適なのか」「現場にはどんな影響が出るのか」といった視点で、深く思考するようになりました。

一方で、経営陣と一緒に進めるからこそのスピード感や、組織が一気に動き出すダイナミズムを間近で見られるのは、本当に面白いですね。

── 最後に、木村さんが考える「オイシックス・ラ・大地に向いている人」とは、どんな方でしょうか?

木村さん:
あくまで私の経験からの話になりますが、プロフェッショナルファームやコンサル出身の方であれば、問題解決力やロジカルさは、すでに標準装備として持っている方が多いと思います。ただ、それだけでは難しい場面も多くて。現場では想定外のことが次々に起きますし、周囲を巻き込みながら、ときには熱量を持って前に進めていく力が求められます。

だからこそ、「ロジカルさ × 熱量」の両方を持ち合わせている人が、オイシックス・ラ・大地にはすごく合うと思います。冷静に課題を整理しつつ、事業を伸ばすために本気でぶつかっていける。そのバランスを大切にできる方なら、きっと活躍できるはずです。

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